2.顔のむくみ感 届出番号F174(「レモンでキュッ!」サッポロウェルネスラボ)が切り開いたヘルスクレームです。 届出番号F174「レモンでキュッ!」サッポロウェルネスラボ 届出表示 「本品(レモンでキュッ!)には、レモン由来モノグルコシルヘスペリジンが含まれており、 一時的に自覚する顔のむくみ感や、脚(ふくらはぎ)のむくみを軽減する機能があります。」 それまで「脚のむくみ」については、届出番号C223(「脚きゅっと!」リフレ)がありました。 届出番号C223「脚きゅっと!」リフレ 届出表示 「本品には赤ブドウ葉由来ポリフェノールが含まれるので、夕方の脚のむくみを軽減します。ただし、一晩寝て朝になってもむくみが回復しない(一過性でない)、脚以外の部位がむくむ、その他体に異常がある場合は、医師の診察をお勧めします。」 しかし今回の、「顔のむくみ感」はまったく初めて。脚に関しても「ふくらはぎ」を付けたり、「夕方」を外したりしたのは本件が初めてです。 なお、リフレと同じタイプにはその後、F382(「ヒハツDX」丸善製薬)が登場しています。 届出番号F174(「レモンでキュッ!」サッポロウェルネスラボ)は、RCTでVASで評価しています。その点については、様式 V-2 でこう説明しています。 (1)顔のむくみ感の評価指標について以下に、顔のむくみ感を VAS 法にて自覚症状として評価した研究論文を報告する。 i) Naoki Morimoto, et al.Evidence-BasedComplementary and Alternative Medicine 2018.※VAS 法を用いて、柴苓湯(漢方薬)摂取によるむくみ感や、痛みなどの自覚症状の評価を行っている。ii) Amanider Singh, et al. Int J Dent Med Res 2014;1 (3):46-50.※VAS 法を用いて、親不知外科手術後の痛みやむくみ感の経過観察の自覚症状の評価を行っている 。iii) Kiran Khande, et al. J.Maxillofac.Oral Surg 2011;10 (2):112-117.※VAS 法を用いて、親不知外科手術後の痛みやむくみ感の経過観察の自覚症状の評価を行っている。なお、これらの論文は病人を対象として実施しているが、当該研究において、被験者は健常者を対象に実施している。 以上のことから、顔のむくみ感を VAS法にて評価することは、日本人において妥当性が得られ、学術的に広くコンセンサスが得られていると考える。 しかし、過去に研究論文があるというだけでは、不十分ではないかと思います。