11.脂肪燃焼系表現

「脂肪燃焼」についてこのコラムの「1. 脂肪燃焼」でも書きましたが、その後、受理事例が蓄積されて来て、だんだん消費者庁の考え方も定まってきた感じがします。
表に示すとこんな感じです。

日常活動・身体活動の併記があるもの
日常活動・身体活動の併記がないもの
ヘルスクレーム
関与成分例
ヘルスクレーム
関与成分例
1.身体活動との併用で脂肪の代謝(脂肪の分解と消費する力)を上げるアラニン/アルギニン/フェニルアラニン混合物/桑の葉イミノシュガー/キトサン/茶花サポニン/ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン1.脂肪を消費しやすくするブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン/ビフィズス菌BB536(B.longum)・B-3(B.breve)
N-アセチルグルコサミン/エピガロカテキンガレート(EGCg)
2.日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくするブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン/エラグ酸/サラシア由来サラシノール/エノキタケ由来脂肪酸/アセリン/植物性乳酸菌K-1(L. casei 327)/DHA・EPA/GABA/HMBカルシウム(カルシウム ビス-3-ヒドロキシ-3-メチルブチレートモノハイドレート)/ギムネマ酸/桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)/エピガロカテキンガレート/キトサン/インゲン豆由来ファセオラミン/ペンタメトキシフラボン2.
3.身体活動時のエネルギー代謝において、脂肪の消費を促すブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン3.
4.運動中の脂肪(体脂肪)の燃焼を高めるヒドロキシクエン酸(HCA)/プシコース4.
5.エネルギー消費(カロリー消費)を高める葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)5.

こうしてみると、日常活動 身体活動 の併記がなく、「脂肪を消費しやすくする」を記したG130は画期的と思います。

届出番号G130「カロリーポン」
株式会社ディーエイチシー

届出表示

「本品には、ターミナリアベリリカ由来没食子酸、バナバ葉由来コロソリン酸、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ターミナリアベリリカ由来没食子酸、バナバ葉由来コロソリン酸は、食後の血糖値や中性脂肪値が上がりやすい方の、食事の糖と脂肪の吸収を抑える機能が報告されています。本品は糖と脂肪の多い食事をとりがちな方に適しています。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、脂肪の代謝を助け消費しやすくする機能が報告されています。」
カロリーポン

備考

関与成分量はターミナリアベリリカ由来没食子酸:20.8mg、バナバ葉由来コロソリン酸:1.0 mg、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン:12mg/日。

■ターミナリアベリリカ由来没食子酸、バナバ葉由来コロソリン酸
SRは東洋新薬。採用文献は1報(①影山ら2020)。
ターミナリアベリリカ由来没食子酸、バナバ葉由来コロソリン酸で血糖値・中性脂肪のヘルスクレームは初。

■ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン E815と同じ。
SRは丸善製薬。採用文献は1報(①Yoshinoら2016)。