機能性表示最新情報 323号 / どこを使う?安全性評価のデータベース

こんにちは。YDCのミッシーです。

「国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究

2所の素材情報データベース」の情報を使った

届出が差し戻しになり始めたことは、以前のメ

ルマガでお伝えしました。そこで、これに代

わってどのデータベースから情報を収集するの

が良いだろうか、という話をよく聞きます。一

番の代替手段はナチュラルメディシンデータ

ベース、もしくはその大本であるNatural

Medicineになるわけですが、有料のものなので

ちょっと調べるだけでも契約が必要であったり、

情報を引用するのにも色々規約があったりと、

手軽さに欠ける面はあります。そこで他に安全

性評価に使える情報源としてはどんなものがあ

るでしょうか?

届出資料としてよく目にするその他のデータ

ベースとしては以下の二つがあります。

(1)食品安全委員会 食品安全総合情報シス

テム

(2)城西大学 食品ー医薬品相互作用データ

ベース

また、これらよりは使用頻度は少なくなります

が、

(3)国立医薬品食品衛生研究所 食品安全情

さらに、情報量が限定されてはいるものの、成分

によってはこちらも参考になります。

(4)厚生労働省 e-ヘルスネット 食物と薬

の相互作用

最後に少し特殊な使い方になりますが、こちら

も参考になります。ここでは医薬品の添付文書

に記載された相互作用の情報が確認できます。

(5)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

(PMDA) 医療用医薬品の添付文書情報

これらを見ても目ぼしい情報が見つからない場

合は、海外のデータベースを探ることになりま

す。代表的なものとしては以下の二つでしょう。

(6)アメリカ食品医薬品局(FDA) 

Generally Recognized As Safe(GRAS)

(7)欧州食品安全機関(EFSA)

あとはドイツ連邦保健庁 コミッションEあた

りも参考になると思います。こういった海外の

情報は(1)や(3)の検索でも出てくると思

いますが、原典を探ってみればより詳しい情報

が集まります。

上記の7種類のデータベースを見ていけばある

程度の情報は集まると思いますが、それでも望

むような情報がなければどうするか。そうなる

とPubMedのような文献データベースを使って、

個別の文献を探っていくしかありません。これ

は成分によってはかなりの文献がヒットするこ

とになるので、なかなか骨の折れる作業です。

ポイントとしては成分の薬理作用や安全性に関

する総括や研究レビューのような文献が見つか

れば、作業がはかどると思います。