機能性表示最新情報 314号 / さくらフォレス ト事件で撤回された商品のその後

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介し

ます。

I607 イチョウ葉ブレイン

「本品にはイチョウ葉フラボノイド配糖体及び

イチョウ葉テルペンラクトンが含まれます。イ

チョウ葉フラボノイド配糖体及びイチョウ葉テ

ルペンラクトンには、中高年の加齢によって低

下する、認知機能の一部である記憶力(日常生

活で見聞きした情報を覚え、思い出す力)を維

持することが報告されています。」

パッと見はよくあるイチョウ葉の事例に見えま

すが、この商品には前身と思われる事例があり

ます。それが以下です。

G405 イチョウ葉・DHA(ディーエイチ

エー)・EPA(イーピーエー)

「本品にはイチョウ葉フラボノイド配糖体及び

イチョウ葉テルペンラクトン、DHA・EPAが含ま

れます。イチョウ葉フラボノイド配糖体及びイ

チョウ葉テルペンラクトンには、中高年の加齢

によって低下する脳の血流や活動性を改善し、

認知機能の一部である記憶力(日常生活で見聞

きした情報を覚え、思い出す力)を維持するこ

とが報告されています。DHA・EPAには、中性脂

肪を低下させる機能があることが報告されてい

ます。」

G405はさくらフォレスト事件の余波によって、

消費者庁から公表されていた事例の一つです。

このメルマガの執筆時点において、G405はまだ

撤回されていませんが、消費者庁の「機能性表

示食品に対する景品表示法に基づく措置命令を

踏まえた食品表示法における対応について(情

報提供)」において、撤回申請中のリストには

その名が載っています。

上記「機能性表示食品に対する景品表示法に

基づく措置命令を踏まえた食品表示法における

対応について(情報提供)」では、7月27日に対

象となる全商品のリストが公表され、その後8

月17日には撤回を行う商品のリストを公表し、

このリストを随時更新するとことで無言の圧力

を放っています。

I607とG405のパッケージを見比べてみるとわか

りますが、この二つは実態としては同一商品の

ようです。DHA・EPA関連の有無を除けばデザ

インはほぼ同じですし、何よりも栄養成分表示

の値が同一です。G405 の在庫をそのまま流用

するというところでしょうか。

I607は8月8日に申請が行われています。これは

撤回を行う商品のリストが公表された8月17日

よりも前なので、実際にはかなり早い段階から

G405の損切をしていたと考えられます。ただ、

そこですぐにG405を撤回するのではなく、撤回

の意向を示しながら、移行先のI607を用意して

おき、スムーズな切り替えを狙ったのでしょう。

近いうちにG405は撤回されるものと思われます。

今後、同じような切り替わりの事例は出てくる

と思いますが、今回のI607はかなり対応が早く、

旧製品の撤回の件も含めて、うまくやっている

事例ではないでしょうか。