機能性表示最新情報 312号 / DHA・EPAのSRはどうなっているか

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介し

ます。

I552 ・リフレのDHA&EPA(ディーエイ

チエーアンドイーピーエー)

「本品にはDHA・EPAが含まれます。 DHAには中

高年者の認知機能の一部である、記憶力や判断

力の維持をサポートする機能、DHA・EPAには、

血中中性脂肪を低下させる機能があることが報

告されています。 ※記憶力とは、一時的に情

報(数・ことば・図形・物語など)を記憶に留

めて思い出す力 ※判断力とは、数字や文字を

認識して、次の適切な行動を判断する力」

I552はマルハニチロ社のSRを採用しており、

DHA・EPAの総量は1000mgとなっています。問題

となったさくらフォレスト社が使用していたSR

と全く同じものですが、消費者庁が示した

DHA・EPAの総量500mgラインよりも含有量が多

く、その点でエビデンスには問題がないとも言

えます。

I552の届出申請が行われたのは、2023年07月

28日となっています。さくらフォレスト社に措

置命令が下されたのは2023年06月30日なので、

そこから1月後に申請が行われています。

関連した事実の時系列は下記です。

6月30日:さくらフォレスト社措置命令

7月7日:機能性表示食品に対する景品表示法に

基づく措置命令を踏まえた食品表示法における

対応について

・・・さくらフォレスト社の件について各団体

等への通知公表

7月27日:機能性表示食品に対する景品表示法

に基づく措置命令を踏まえた食品表示法におけ

る対応について

・・・DHA・EPA500mg以下で該当する企業名の

公表

7月28日:I552届出申請

9月6日:I552受理

7月27日の公表で、500mg以上であれば該当しな

いことが完全に確定したことを受けて申請した

のかなという感じですが、この時期にこのSRで

申請することはなかなか大胆です。

ただ、細かく見ると気になることもあります。

例えば、以下のような記載です。

「群間比較においてDHA・EPAの経口摂取による

当該の機能性を認めた報告では、1日当たりの

DHA・EPAの経口摂取量は133~10,440 mg」(別

紙様式5-4や16)

「機能性関与成分DHA・EPAを1日当たり133 mg

以上摂取することにより、中性脂肪を低下させ

る機能が認められると考えられる。」(別紙様

式1)

元々のSRの記載がそのまま残っているといえば

それまでですが、500mg以下をNGとする消費者

庁の考え方とはちぐはぐで、これがそのまま受

理というのも、不思議な感じがします。

少なくとも新規の受理については、SRの該当部

分の修正を求める、ということにはならないの

でしょうか?