機能性表示最新情報 311号 / さくらフォレスト事件の衝撃。しかし機能性表示は盛況?

こんにちは。YDCのミッシーです。

6月末のさくらフォレスト社への措置命令に端

を発する、SRの科学的根拠不足の騒動から2か

月が経ちました。

消費者庁の公表によると、さくらフォレスト社

と同じSRを使っていたとして名指しされた88社

は、ほとんどが届出撤回を申し出たようです

(メール執筆時点で86社が撤回予定)。

当初の混乱も収まってきたような気配ですが、

代わってよく耳にするようになったのは、自社

商品で採用しているSRへの不安です。

上記88社には該当しないが同様の成分のSRを

使っている場合はもちろんのことですが、他に

も、採用文献の少ないSRなど、今まで以上にエ

ビデンスに不安を感じる方も多いようです。

もっとも、文献が少ない=エビデンス不足とい

うわけでもないので、そこは落ち着てSRを精査

する必要があるでしょう。

さて、そんな状況ですから、これから下半期の

機能性表示はどうなっていくだろうか、という

懸念はあります。ただ、受理件数だけでみると、

むしろ機能性表示は盛況な状態になっています。

現在、受理件数は500を超えています。前年度

に受理件数が500件を超えたのは、11月に入っ

てからでした。

これまでそう受理件数が最も多いのは、2021年

度(G番代)の1445件です。実はこの時ですら、

500件を超えたのは9月の末になってからなので、

今年の受理件数の増加はかなり急ピッチである

といえそうです。

また、今年度6月の申請が行われ受理された件

数は180件となり、これは過去最多となってい

ます。(次点は2022年3月の174件)。

ただし、このペースが今後も続くかどうかはわ

かりません。実際、7月申請で受理された件数

は今のところ50件程度。これからまだ増えると

は思いますが、6月の件数よりはだいぶ少なく

なりそうな気配です。

過去の傾向からすると夏季は申請件数が少なく

なりがちとは言え、ここからの件数の伸びが落

ちてくるとも考えられます。今回の事件がなけ

れば、今年度は過去最高の受理件数で、2000件

の大台もかくや、という期待が持てただけに、

今後の状況は要注目ではないでしょうか。