こんにちは。YDCのミッシーです。
6月末のさくらフォレスト社への措置命令に端
を発する、SRの科学的根拠不足の騒動から2か
月が経ちました。
消費者庁の公表によると、さくらフォレスト社
と同じSRを使っていたとして名指しされた88社
は、ほとんどが届出撤回を申し出たようです
(メール執筆時点で86社が撤回予定)。
当初の混乱も収まってきたような気配ですが、
代わってよく耳にするようになったのは、自社
商品で採用しているSRへの不安です。
上記88社には該当しないが同様の成分のSRを
使っている場合はもちろんのことですが、他に
も、採用文献の少ないSRなど、今まで以上にエ
ビデンスに不安を感じる方も多いようです。
もっとも、文献が少ない=エビデンス不足とい
うわけでもないので、そこは落ち着てSRを精査
する必要があるでしょう。
さて、そんな状況ですから、これから下半期の
機能性表示はどうなっていくだろうか、という
懸念はあります。ただ、受理件数だけでみると、
むしろ機能性表示は盛況な状態になっています。
現在、受理件数は500を超えています。前年度
に受理件数が500件を超えたのは、11月に入っ
てからでした。
これまでそう受理件数が最も多いのは、2021年
度(G番代)の1445件です。実はこの時ですら、
500件を超えたのは9月の末になってからなので、
今年の受理件数の増加はかなり急ピッチである
といえそうです。
また、今年度6月の申請が行われ受理された件
数は180件となり、これは過去最多となってい
ます。(次点は2022年3月の174件)。
ただし、このペースが今後も続くかどうかはわ
かりません。実際、7月申請で受理された件数
は今のところ50件程度。これからまだ増えると
は思いますが、6月の件数よりはだいぶ少なく
なりそうな気配です。
過去の傾向からすると夏季は申請件数が少なく
なりがちとは言え、ここからの件数の伸びが落
ちてくるとも考えられます。今回の事件がなけ
れば、今年度は過去最高の受理件数で、2000件
の大台もかくや、という期待が持てただけに、
今後の状況は要注目ではないでしょうか。