機能性表示最新情報 309号 / 排尿訴求3例目

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介し

ます。

I428 フェミエイド

「本品にはザクロ由来プニカラジンが含まれま

す。ザクロ由来プニカラジンにはトイレが近い

と感じている女性の日常生活におけるトイレ

(排尿)に行こうとするわずらわしさをやわら

げる機能があると報告されています。」

排尿訴求としては3例目となります。他二つは

以下の通り。

I182 ノコギリヤシF

「本品にはノコギリヤシエキスが含まれるので、

トイレが近いと感じている中高年女性の日常生

活における排尿に行くわずらわしさを緩和する

機能があります。」

F18 クランベリー100

「本品にはキナ酸が含まれます。キナ酸は、ト

イレが近いと感じている女性の日常生活におけ

る排尿に行くわずらわしさをやわらげる機能が

あると報告されています。」

どちらの場合も、排尿回数の低下からQOLの改

善に結び付ける点は共通ですが、根拠とする指

標は若干異なっています。

F18は、トータルの排尿回数の減少と、ピッツ

バーグ睡眠質問票の項目である「日常生活への

支障」の改善を根拠としていました。

I182は、「朝起きてから寝るまでの尿回数」の

減少を根拠として、「日中のトイレの回数が多

い症状は、高速バス等の交通機関での移動や、

映画やコンサート等のイベント、仕事での商談

やセミナー等の長時間の外出時の悩み等に繋が

ると考えられる。」というロジックでQOLの低

下に繋げていました。

そして今回のI428は「尿意切迫感の回数」と

QOLを結び付ける形となっています。尿意切迫

感についてI428では以下のように記載していま

す。

「尿意切迫感とは「急に排尿したくなり、我慢

が難しいと感じること」と定義されており、日

常生活において心理的なわずらわしさを生むも

のである 。通常、排尿には切迫感を伴う場合

と伴わない場合があり、切迫感を伴う場合、そ

の時の活動を中断して排尿に行く必要性が生じ

るため、トイレ(排尿)に行こうとするわずら

わしさを感じるものと考えられる。」

I428では排尿回数についても評価を行っていま

すが、群間有意差はなし。そこで上記の説明に

よって、「尿意切迫感の回数」に切り替えたと

考えられます。

排尿に関する客観的なデータと、それをQOLの

改善に結び付けるという全体的な構造はどの事

例も共通していますが、その根拠となる指標に

ついては、「排尿回数」だったり、「尿意切迫

感の回数」だったりなど、ある程度変更の余地

はありそうですね。