機能性表示最新情報 149 号 / 肌の弾力性訴求受理!

こんにちは。

YDCのミッシーです。

機能性表示で肌関係の訴求を行おうとすると、
保湿しか言えないものと長らく考えらえて
いました。

それが昨年、E103で「紫外線刺激から肌を守る」
が登場して破られることになりました。

そして今回、遂に「肌の弾力性」訴求が
登場しました。

E743 gg(ジージー)ヘスペリジン&
      (アンド)コラーゲン

「本品にはモノグルコシルヘスペリジン、
  魚由来低分子コラーゲンペプチドが
  含まれます。
  モノグルコシルヘスペリジンには、冷え
  により低下した末梢血流を正常に整え、
  冷えによる皮膚表面温度の低下を軽減する
  機能があることが報告されています。
  魚由来低分子コラーゲンペプチドには、
  肌の水分量(潤い)と弾力性の低下を抑え、
  肌の健康に役立つ機能が報告されています。
  ※魚由来低分子コラーゲンペプチドとは、
  魚を原料とした平均分子量が1,000以下になる
  まで細かく分解されたコラーゲンペプチド
  のことです。」

肌の弾力を訴求する魚由来低分子コラーゲン
ペプチドのSRは、新田ゼラチンさんの作成です。

採用文献は2報。

実は新田ゼラチンさんの魚由来低分子
コラーゲンペプチドSRは今回が初めてでは
ありません。

例えばE241などもそうです。採用文献も
同じ文献2報ですが、訴求内容は肌の水分量で、
効果指標としても角層水分量だけを取り
上げていました。

対して今回のE743では、弾力性測定値を
指標として追加しています。

おそらくこれまでは、「肌の弾力性」訴求は
難しいとみて、あえて取り上げていなかった
のではないでしょうか。

肌訴求の新たなクレームを導く上で何が
難しいかと言えば、健康の維持・増進に
どうやって繋げるか、という点です。

E743では次のようにロジックを展開します。

「肌の弾力と表皮の水分は密接に関わって
おり、肌の弾力は真皮構造の維持、
表皮の水分は表皮のバリア機能の向上に
働くことが知られており、いずれも肌の
健康の維持・増進に重要な要素である。」

これに加えて、弾力性が失われることで、
血管が破れやすくなり、軽微な外傷でも
出血が生じやすくなる、ということも
説明して、

「肌の弾力性が維持されていることは
非常に重要であり、健康維持に繋がると
考えられる。」としています。

既に認められている、肌の水分量との
関係に言及しつつ説明しているところは、
ワザありという感じですね。

それでは、またメールしますね。