機能性表示最新情報 123 号 / 変則的な一日摂取目安量の表示 1921 号

こんにちは。

YDCのミッシーです。


今週は機能性関与成分の検証事業の提出
締切日がありました(9月19日)。


そのせいか、届出データベースはいつも
混雑していて、ログインすらままならなない
こともあったほどです。


そんな中でも受理事例の方はしっかり
公表されていましたので、

今回の機能性表示最新情報 として次の事例を
ご紹介します。


E294 カロリミット a

「本品には桑の葉イミノシュガー・キトサン・
茶花サポニンが含まれます。本品は、食事の
糖や脂肪の吸収を抑えて、食後の血糖値と
血中中性脂肪値の上昇を抑える機能が
あります。
本品は糖、脂肪が多い食事をとりがちな方に
適しています。」


言わずと知れたファンケルさんのヒットシリーズ、
その新作が登場です。


このシリーズは、大人のカロリミットも含めて
複数の商品が展開されています。


パッケージを比較するとわかりますが、
今回のE294は、シリーズ初の機能性表示食品
として受理されたA310の後継品という
位置づけのようです。


ちなみにA310の届出表示はこうです。


「本品にはギムネマ酸、桑の葉由来
イミノシュガー(ファゴミンとして)、
エピガロカテキンガレート、キトサン、
インゲン豆由来ファセオラミンが含まれます。
本品は、食事の糖と脂肪の吸収を抑えて、
食後の血糖値と血中中性脂肪値の上昇を
抑える機能があります。
本品は糖、脂肪が多い食事をとりがちな方に
適しています。」


訴求の表現は同じですが、機能性関与成分に
ついては整理された感があります。


最近は、複数の成分を設定すると、それだけ
機能性との関係を細かく論じるよう求められ
ますから、その辺りを勘案してのことかも
しれません。


一方、A310から受け継いだ特徴として、
一日摂取目安量の記載方法があります。


E297の記載はこうです。


「1回3粒(1~3回)」


これについては、もう少し詳しく、次のような
説明があります。


「当該製品は糖や脂肪の多い食事の際に
単回摂取で機能性を発揮しうるため、食事の
タイミングに合わせて 1 回 3 粒の摂取が
好ましい。
よって、一般的に 1 日 3 食の食事を行う
ことを考慮し、当該製品は 1 日 1~3 回
(3~9 粒)までの摂取を目安とした。」


脂肪や血糖値の上昇抑制を訴求する商品は
数多いですが、ファンケルさんのように、
一日数回まで摂取できるとする記載は
他にありません。


でも確かに、脂肪や血糖値を抑えたいのなら、
毎食ごとに摂取したいと思うのは自然です。


では実際にこういう一日摂取目安量の記載と
するには、何が必要かというと、ポイントは
二つだと思います。


一つは単回摂取で効果のある成分であること。


当然ながら、数週間、数か月単位での効果を
期待する成分では、こういう記載にはあまり
意味がありません。


二つ目のポイントは、安全性の確保です。


一回量である3粒の安全性はもちろんの
こととして、最大で9粒摂取の時の安全性も
確保する必要があります。


ましてやE294はサプリメントですから、
過剰摂取としては5倍量、それを3成分と
なると、試験を行うにしろ、情報を集める
にしろ、なかなか大変かもしれません。



さて、

一日摂取目安量の記載というものについては、
あまり変則的なものを見かけませんが、
それだけにE294の特徴ともなっています。


実は他にも変則的な書き方というものはあって、
例えば、1粒では〇〇の効果、2粒では〇〇の効果、
という記載のものもあります。


こういった記載の商品も、なかなか面白い
のではないでしょうか。



ではまたメールしますね。