こんにちは。YDCのミッシーです。
少し前のメルマガで、2023年度は撤回となった
事例の数が多いという話をしました。その時は
500件を超えるかもしれないと予測しましたが、
2023年3月を過ぎた今、改めてカウントしてみ
ると、なんと783件にもなっていました。さく
らフォレスト事件のような大量撤回もありまし
たが、それ以上に古い商品との入れ替わりが起
きているということのようですね。
それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介し
ます。
I1270 コラーゲンパウダーB
「本品にはコラーゲンペプチドが含まれます。
コラーゲンペプチドには、一時的な腰の不快感
を軽減する機能が報告されています。」
今回は「腰」訴求に注目してみたいと思います。
調べて見ると、「腰」に言及した事例の数は意
外と多く、83件が該当します。実は腰訴求自体
は初期のころからあり、端緒となったのはA238
です。
A238 腰ラックス
「本品にはテアニン・ピペリン・クレアチン・
プロテオグリカンが含まれるので、日常生活
(立ち上がる、かがむ、起き上がる等)で生じる
腰の不快感を軽減する機能があります。」
A238では効果指標としてJLEQ(腰疾患特異的・
患者立脚型慢性腰痛症患者機能評価尺度)を用
いています。今回のI1270もこの評価方法を用
いており、「腰」訴求をする際のスタンダード
な方法の一つと言えそうです。他に、非変性II
型コラーゲンなどもこの指標を用いています。
さて、「腰」訴求で次に登場するのは、B181で
す。
B181 アスタキサンチン配合サプリT
「本品には、アスタキサンチンが含まれます。
アスタキサンチンには、手元のピント調節機能
を助け、眼の疲労感や視界のぼやけ、眼の使用
による肩や腰の負担を軽減することが報告され
ています。手元の文字をしっかり見たい方、パ
ソコン作業などによる、眼の疲労感や視界のぼ
やけ、肩や腰の負担が気になる方に適した食品
です。」
こちらは「腰」への直接訴求というよりは、目
の疲労感に付随する「腰」の不快感、といった
感があります。効果指標はVASを用いています。
他にもVASを用いている例としては、モリンガ
種子由来グルコモリンギンがあり、こちらも疲
労感に伴う腰の違和感、といった趣になってい
ます。
F153 モリンガ元気タブレットS
「本品にはモリンガ種子由来グルコモリンギン
が含まれます。モリンガ種子由来グルコモリン
ギンには、日常生活で疲れを感じやすい方の身
体的な疲労感を軽減し、腰の負担を感じやすい
方の腰の不快感を和らげる機能が報告されてい
ます。」
以上からすると、現在の「腰」訴求については、
JLEQを指標として「腰」をメインに据えている
タイプと、疲労感などに付随する「腰」の不快
感としてVASを用いるタイプがあることになり
ます。「腰」を売りにするのであれば、前者の
タイプのエビデンスを準備するのが良いという
ことになりますね。