機能性表示最新情報 105 号 / 運動効率・運動量の 新クレーム

こんにちわ。YDCのミッシーです。
最近、消費者庁で公表される受理事例が増えていて、
一度に10から15件の公表があります。
そのおかげで、届出番 号「D」番代での受理件数が
550件を超え、600件に到達しそうな勢いです。
このままいくと、今まで最も多かった2017年「B」番代の
620件を超えるかもしれません。
特に新規成分で受理されるものの多さが目を引きます。
2019年になってからこれまでの間にも、30件近くの
新規成分が受理されました。
今迄から考えると、かなりのハイペースと言えるでしょう。
波が来ているのかもしれませんね。
※機能性関与成分が一覧できるページを新設しました。

既存の成分も新規の成分も、下記でご覧ください。

機能性表示データブック 5-1:機能性関与成分一覧
>>> https://www.yakujihou.com/kinousei/kinou_db/5-1/

ところで、

増えているのは新規成分だけではありません。
届出表示の新しい表現もまた増えています。
今回の機能性表示最新情報 でご紹介するのも、
そんな中の一つです。
D556 アラプラス からだ元気

「本品は5-アミノレブリン酸リン酸塩(ALA)を含みます。

  ALAは加齢に伴い低下する運動効率を上げ、運動量
 (運動する時間や量)の増進をサポートすることが
  報告されています。

  運動量が気になる方に適しています。」
届出者はSBIアラプロモさん。
アラプラスシリーズについては、空腹時血糖値の訴求に
関係して、これまでに何度かご紹介してきました。
今回、シリーズに新しく加わったD556は、

「加齢に伴い低下する運動効率を上げ、運動量(運動する
  時間や量)の増進をサポートする」

を謳っています。
SRの採用文献は1報。被験者は平均年齢65歳の女性10名、
摂取期間は7日間となっていますから、
試験としてはかなり小ぶりなものです。
二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験であり、
バイアスリスクはないとされてはいるものの、
エビデンスの強度としては少し物足りない感じがします。
そのためであるのか、SRの項目 26:結論の後に、
「複数のレビューワーによる総合評価を記載する」として、

研究レビューに肯定的な科学的根拠があることを
念押しする記述があります。
ちなみにSRの有効量は100mg。
シリーズのほかの商品である血糖値が25mg、睡眠が
50mgなので倍々で量が増えていました。
さて、

D556でもう一つ気なるのところは、対象者の表現が
「運動量が気になる方」となっていることです。
これは届出表示の中だけでなく、様式1、7の記載も
同様です。
機能性について「加齢に伴い低下する」となっている
のですから、対象者も「運動量が気になる中高年健常者」
とする方が厳密だと思いますが、

今回は届出表示の文脈から判断できるということなのかも
しれません。

ではまたメールしますね。

PS
「こういう表示は通るのか?」とお悩みの方は、

info@yakujihou.com(中田)までお問い合わせください。