機能性表示最新情報 225号 / 血流の増加度

こんにちは。YDCのミッシーです。

このところ変更届の受理まで時間がかかっている、
という話を聞いたのですが、皆様のところはどうで
しょうか?

秋口に検証事業による変更届などもありましたから、
それと重なっていることなども原因かもしれません。
そういう状況は長くは続かないと思いますが、変更
届を提出予定の方はご注意ください。

それでは今回の機能性表示最新のご紹介です。

G660 クロノケアA(エー)

「本品には黒大豆ポリフェノールが含まれます。黒
大豆ポリフェノールには加齢とともに低下する血管
のしなやかさ(血管を締め付けた後の血流の増加
度)の維持に役立つ機能があることが報告されてい
ます。」

「血管のしなやかさ」とうい言葉は、これまでにも、
松樹皮由来プロシアニジンB1及びB3、カツオ由来エ
ラスチンペプチド、ラクトトリペプチド(VPP、IPP)
で使用されていました。これらの例では、「血管の
しなやかさ」の説明として、「血管を締め付けた後
の血管の拡張度」としています。例えば下記のよう
な届出表示です。

G71 血管しなやかサポートエラスチンサプリ

「本品にはカツオ由来エラスチンペプチドが含まれ
ています。カツオ由来エラスチンペプチドには加齢
とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付
けた後の血管の拡張度)維持に役立つ機能が報告さ
れています。」

これに対してG660では「血管を締め付けた後の血流
の増加度」という説明をつけています。血流の増加
度とするこでより血流改善に近いイメージを持たせ
ることに成功した、と言えそうですが、この違いは
どこから生じているのでしょうか。

それを考える上で少し復習すると、血管のしなやか
さを健康の維持・増進と結びつけるのに重要なもの
は、「血管内皮機能」というものでした。血管内皮
機能は加齢やストレスなどによって低下し、生活習
慣の改善で回復するものであることから、この血管
内皮機能によって示される血管のしなやかさは、血
管の健康・維持の観点で重要である、とういロジッ
クです。

血管内皮機能に注目するという点では、カツオ由来
エラスチンペプチドなどこれまでの事例も、今回の
G660も変わりません。しかし血管内皮機能の改善を
測定するための効果指標は異なります。

これまでの事例ではFMDという指標が使われてきまし
た。FMDは腕を圧迫、開放後にどれだけ動脈が拡張す
るかを超音波エコーでみる検査です。このため、説
明は「血管の拡張度」となるわけです。

一方、G660が作用してい指標はFBFです。これは、腕
を圧迫、開放して測定するという点までは同じです
が、実際に測定するのは血流量です。開放時に血流
量が増加するというのは、血管が拡張していること
によるもの、というわけです。

つまり、
血流の増加→血管の拡張→血管内皮機能の改善→血
管のしなやかさ
というロジックです。

従来のものは、
血管の拡張→血管内皮機能の改善→血管のしなやか

というロジックなので、血流の増加を追加している
分、G660の方が遠回りになっているのですが、それ
がかえって「血流」という言葉につながっている、
ということですね。

それでは、またメールしますね。