機能性表示最新情報 206号 / 難消化性デキストリンSRの二つのタイプ

こんにちは。YDCのミッシーです。
 
 
機能性表示のパッケージや広告によくあるご相談と
して、難消化性デキストリンにおける「脂肪や糖の
吸収抑制」or 「中性脂肪や血糖値の上昇抑制」の
問題があります。
 
 
つまり、「パッケージに『糖分の吸収を抑える』と
表示したら差し戻された」、や、「他社の広告で脂
肪の吸収抑制を示しているのは問題ないのか」、と
いったことですね。
 
 
おそらく、機能性と作用機序、そしてSRによる違い、
という3つの点がこんがらがっているのが原因かと
思います。そこで今回、今更ではありますが難消化
性デキストリンについてまとめてみます。
 
 
それでは事例の紹介として、最近の難消化性デキス
トリンの事例を二つピックアップしました。
 

G41 粒こんにゃくのヘルシーリゾット トマト
「本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含
まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には、
食事から摂取した脂肪や糖の吸収を抑えて、食後の
中性脂肪や血糖値の上昇を抑える機能があることが
報告されています。」
 
G3 アサヒスタイルバランスプラスぶどうサワーテ
イスト
「本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含
まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)には
食事の脂肪や糖分の吸収を抑える機能があることが
報告されています。」
 
 
ぱっと見ると訴求の内容は同じように思えるかもし
れません。しかし、気を付けていただきたいのは、
G41とG3ではそもそもエビデンスとなるSR が異なる
という点です。
 
 
機能性表示での難消化性デキストリンは、ほとんど
が松谷化学工業さんのSRを採用しています。そして
その松谷化学工業さんのSRには、「食後の中性脂肪
や血糖値の上昇を抑える」(G41)を機能性にする
ものと、「食事からの脂肪や糖の吸収を抑制する」
(G3)を機能性にするものという2つのパターンが
あります。
 
 
よって、パッケージなどで強調表示を行う場合は、
採用したSRの機能性に合わせた表現を用いる必要
があります。
 
 
ただ、G41の場合にはここに作用機序の問題が絡ん
でくることになり、機能性と誤解をさせないような
表現であれば、「食事から摂取した脂肪や糖の吸収
を抑えて」を広告などで表現することができます。
この辺りが少しわかりづらい点かもしれません。
 
 
簡単にまとまると、以下のような形になります。
G41 「食後の中性脂肪や血糖値の上昇を抑える」
が機能性。ただし、作用機序ということが明らかで
あれば、「食事から摂取した脂肪や糖の吸収の抑
制」もいえる。
 
 
G3 「食事から摂取した脂肪や糖の吸収の抑制」が
機能性。「食後の血糖値や中性脂肪の上昇抑制」な
どは言えない。 
 

広告を作成する際は、まずはどちらのタイプのSRか
ご確認ください。
 
 
それでは、またメールしますね。