機能性表示最新情報 171 号 / 葛の花由来イソフラボンの新クレーム

こんにちは。

YDCのミッシーです。
先日気が付いたことですが、7月に機能性表示
の申請を行い、受理された件数は全部で157件
となり、1月の受理件数としては過去最高
でした。

コロナやそれによる審査業務の遅延などが
あったので、今年は受理件数が伸び悩む
のだろうかと思っていましたが、

実際には全く逆のようですね。
さて、今回の機能性表示最新情報の
ご紹介です。
F354 葛の花タブレットK

「本品には、葛の花由来イソフラボン
 (テクトリゲニン類として)が含まれます。
  葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン
  類として)には、日常生活活動時や運動時
  (3.5メッツ程度のもの)のエネルギー消費
 (カロリー消費)を高める機能があることが
  報告されています。また、肥満気味な方の、
  体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)
  やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能
  があることが報告されています。」
届出者は東洋新薬さん。
葛の花由来イソフラボンと言えば、かつて
広告の措置命令など色々ありましたが、
ダイエット系の素材として今なお人気の
あるものの一つです。
F354はその最新版です。
届出表示の内、体重、脂肪、ウエスト
周囲系は従来と同じですが、

SRをもう一つ追加することで「エネルギー
消費(カロリー消費)を高める機能」を
うたっています。
この新規SRですが、採用文献はNagamine
2020の1報。
アウトカムをエネルギー消費量として
いますが、その効果指標は呼気分析です。
呼気分析はこれまで「脂肪代謝」や
「エネルギー消費」などの届出表示を
行う場合によく用いられてきた、

オーソドックスな指標といえます。
ちなみに、「脂肪代謝」や「エネルギー消費」
などの表現を採用した事例としては、
次のようなものがあります。
F113

「アラニン・アルギニン・フェニルアラニン
 混合物には、身体活動との併用によりBMIが
 高めの方の脂肪の代謝(脂肪の分解と消費
 する力)をさらに上げ、体脂肪をより減らす
 機能があることが報告されています。」
D232

「ブラックジンジャー由来ポリメトキシ
  フラボンは日常活動時のエネルギー代謝に
  おいて、脂肪を消費しやすくする機能が
  あることが報告されています。」 
E547

「本製品はプシコースの働きにより、
 運動時の体脂肪の燃焼を促進します。」

D505

「ヒドロキシクエン酸(HCA)には、運動中
 の脂肪の燃焼を高める機能が報告されて
 います。」
この中でF113は作用機序からの取り込み
ですが、

それ以外はみな呼気を指標として脂肪や
エネルギーの消費を導いたものです。
また、もう一つの共通点として、
「日常活動時」「運動時」などの基準として
METsを用いていることが挙げられます。
F354はこれらの要素を踏襲し、手堅く
まとめたというところでしょうか。
脂肪燃焼+ダイエットとして、これまでは
D232のブラックジンジャー由来ポリメトキシ
フラボンが人気でしたが、強力な対抗馬の
出現かもしれません。
それでは、またメールしますね。