弁護士出身の実業家・林田です。
今日は、さくらフォレスト事件で問題となった
DHA・EPAのSRに関する、ホームズとワト
ソンの対話をお届けします。
ワトソン:さくらフォレスト事件で問題となっ
たDHA・EPAのSR、つまり、マルハニチロ
社のSRに関し、マルハニチロ社(以下、「M
社」)はこう言っています(7/3付の照会に対
する回答案)
「まず、本研究レビューと同等の内容は、査読
を経た投稿論文として公開されております。し
たがって、本研究レビューの科学的な妥当性や
客観性に問題は無いと考えています。
なお、当該論文の著者の一人であるオクトエル
岩堀氏は、システマティックレビューの原著論
文の実績が複数あります。」
プロ中のプロが作ったSRになぜケチを付ける
のか?と言いたそうですね。
ホームズ:その通り。
しかし、そこが逆に「あだとなった」感があ
る。
ワトソン:と言うと?
ホームズ:「DHA・EPA→中性脂肪低下」の
SRには、他に、日本水産社(以下、「N社」
のもあればRCTジャパン社(以下、「R社」)
のものもある。
ワトソン:ですね。
M社が37報採用に対し、N社は12報採用、
R社は16報採用です(>表)。
ホームズ:正直言って、N社やR社のは途中
プロセスがよくわからないのに対し、M社の
は精緻だ(>37報の概要)。
ワトソン:「さすがプロ中のプロ」という感じ
ですね。
ホームズ:しかし、その結果、突っ込まれやす
い構図を作ってしまった(>図)。
ワトソン:たしかに、肯定的結課の
BOVET133mgとさくら社500mgの間に、
#54 Burns(463mg)、#165 Garcia(250mg)、
#757 Rajkumar(300mg)といった否定文献が
ありますね(>表)。
ホームズ:科学的真実を正直に描きすぎた感じ
がするね。
ワトソン:なんでこんなことをしたのでしょう
か?
ホームズ:それは次回に。