機能性表示水面下情報~203号~ 科学のプロ故損をしたDHA・EPA!?(1)

弁護士出身の実業家・林田です。

今日は、さくらフォレスト事件で問題となった

DHA・EPAのSRに関する、ホームズとワト

ソンの対話をお届けします。

ワトソン:さくらフォレスト事件で問題となっ

たDHA・EPAのSR、つまり、マルハニチロ

社のSRに関し、マルハニチロ社(以下、「M

社」)はこう言っています(7/3付の照会に対

する回答案)

「まず、本研究レビューと同等の内容は、査読

を経た投稿論文として公開されております。し

たがって、本研究レビューの科学的な妥当性や

客観性に問題は無いと考えています。

なお、当該論文の著者の一人であるオクトエル

岩堀氏は、システマティックレビューの原著論

文の実績が複数あります。」

プロ中のプロが作ったSRになぜケチを付ける

のか?と言いたそうですね。

ホームズ:その通り。

しかし、そこが逆に「あだとなった」感があ

る。

ワトソン:と言うと?

ホームズ:「DHA・EPA→中性脂肪低下」の

SRには、他に、日本水産社(以下、「N社」

のもあればRCTジャパン社(以下、「R社」)

のものもある。

ワトソン:ですね。

M社が37報採用に対し、N社は12報採用、

R社は16報採用です(>)。

ホームズ:正直言って、N社やR社のは途中

プロセスがよくわからないのに対し、M社の

は精緻だ(>37報の概要)。

ワトソン:「さすがプロ中のプロ」という感じ

ですね。

ホームズ:しかし、その結果、突っ込まれやす

い構図を作ってしまった(>)。

ワトソン:たしかに、肯定的結課の

BOVET133mgとさくら社500mgの間に、

#54 Burns(463mg)、#165 Garcia(250mg)、

#757 Rajkumar(300mg)といった否定文献が

ありますね(>)。

ホームズ:科学的真実を正直に描きすぎた感じ

がするね。

ワトソン:なんでこんなことをしたのでしょう

か?

ホームズ:それは次回に。