機能性表示水面下情報~200号~ 「寝つき」はどうなるのか?

弁護士出身の実業家・林田です。

 

今日は、ホームズとワトソンの対話です。

[前注]

C213 →

GABAは、睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、

すっきりとした目覚め)の改善に役立つこと

や、仕事や勉強などによる一過性の精神的なス

トレスや疲労感を緩和することが報告されてい

ます。

H1013 →

L-オルニチン塩酸塩は、睡眠の質(寝付きの

良さ、眠りの深さ、睡眠時間の長さ)の向上を

サポートすることが報告されています。

I274 →

松樹皮由来プロシアニジンは中年期女性の睡眠

の質(寝つきや起床時の睡眠に対する満足感)

を向上することが報告されています。

ワトソン:最近、消費者庁はH1013やI274で

「寝つきの向上」というヘルスクレームを認め

ています。「寝つき」訴求は機能性表示では行

けないゾーンだったのではないでしょうか?

ホームズ:たしかに、消費者庁はC213までは

「寝つきの改善」を認めていたがそれ以降は認

めていない。

ワトソン:「向上」ならよく「改善」なら不可

ということですか?

ホームズ:結果的にはそうだが、背景には深い

事情がありそうだ。

ワトソン:というと?

ホームズ:そもそも消費者庁が「寝つきの改

善」を認めなくなったのは2017年5月に

OTC側から「OTCの効能にそういう効能が

あるからこれは疾病領域ではないか?」という

疑義が入ったことが契機となったようだ。

ワトソン:それがなくなったのですか?

ホームズ:「なくなった」というより認識を変

えたのではないかと思う。

OTC側のメーカーさんにも機能性表示を扱っ

ている会社さんも多数おありなので、その影響

があるのかもしれない。

ワトソン:なるほど。。。