1.水面下情報:本来的医薬品成分の関与成分化
第1 号
(1)今年3月15日の厚労省通知により、生鮮食料品
及びその加工物に関しては、その含有成分が
食薬区分の医薬品リストに登載されていた
としても、食経験、製品の表示・広告、その
製品の販売の際の演術等を踏まえて「非医」
と判断される場合もあることになりました
(薬事法ルール集4-E3>>>
https://www.yakujihou.com/content/pdf/4-E3.pdf )。
そして、そういう場合はその成分を機能性表示
食品の関与成分とすることも可能になりました
(Q&Aの新Q13。薬事法ルール集5-A-4>>>
https://www.yakujihou.com/content/pdf/5-A-4.pdf )。
(2)こうした新しい舞台装置の中で、ひっそりと、
本来的医薬品成分の関与成分化第1 号が
登場しました。
それがE294(カロリミットa、ファンケル)
です。
(届出表示は「本品には桑の葉イミノシュガー
・キトサン・茶花サポニンが含まれます。
本品は、食事の糖や脂肪の吸収を抑えて、
食後の血糖値と血中中性脂肪値の上昇を
抑える機能があります。
本品は糖、脂肪が多い食事をとりがちな方に
適しています。」)。
(3)このメルマガの9月24日 号で書いたように、
関与成分とされている桑の葉イミノシュガーは、
1-デオキシノジリマイシン、
2-O-α-D-ガラクトピラノシル-1-
デオキシノジリマイシン、ファゴミン、
3成分の総称。
その中の「1-デオキシノジリマイシン」は
本来的医薬品成分です。
よって本件は、本来的医薬品成分の
関与成分化に成功した最初の事例と言えます。
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YDCでは機能性表示のポータルサイトを用意して
いますので是非ご覧下さい。
>>> https://www.yakujihou.com/kinousei/
但、重要な情報はYDCの会員(シルバー以上)に
ならないと見れません。
会員に対するお問い合わせは >>>
https://www.yakujihou.com/co/membermerit.html
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2.注目すべき受理事例
E373 (YDC機能性表示データブック1-4-27-2>>>
https://www.yakujihou.com/kinousei/kinou_db/1-4-27-2/ )
*初のプリン体訴求
A.商品名:尿酸サポートa
B.届出者:株式会社ファンケル
C.届出表示:
本品にはアンペロプシン・キトサンが
含まれるので、高めの尿酸値(尿酸値6.0~
7.0mg/dL)を下げる機能があります。
また、食事のプリン体による尿酸値の上昇を
抑える機能があります。
D.YDCのコメント:
関与成分量はアンペロプシン150mg/日、
キトサン100mg/日。
RCT2件。
■尿酸値低下(清水ら2018)
・ダブルブラインドパラレル。
尿酸値6~7mg/dLの20-65歳の男性80名が対象。
12w。
12wの尿酸値に関し群間有意差。
■プリン体食後の尿酸値の上昇抑制(清水ら2019)
・ダブルブラインドパラレル。
尿酸値5~7mg/dLの20-65歳の男性48名が対象。
高プリン体食(酵母RNA4g)食後1,2,3,4Hに
採血と蓄尿。
尿酸値AUCと食後3,4H後の尿酸値に関し
群間有意差。
・プリン体は初出の表示。
E.所感:
(1)「プリン体」に関しては以前、
小林製薬さんが一般食品で訴求しておられ
ましたが、( >>>
https://www.yakujihou.com/merumaga/191021.pdf )
いつのまにか姿を消しています。
(2)本件はそれに代わりうるものですが、
酔い訴求に絡めたプロモーションを展開
するのか、注目されます。
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