機能性表示水面下情報 23 号/本来的医薬品成分の関与成分化 第1号

1.水面下情報:本来的医薬品成分の関与成分化
   第1 号
(1)今年3月15日の厚労省通知により、生鮮食料品
     及びその加工物に関しては、その含有成分が
   食薬区分の医薬品リストに登載されていた
     としても、食経験、製品の表示・広告、その
     製品の販売の際の演術等を踏まえて「非医」
     と判断される場合もあることになりました
     (薬事法ルール集4-E3>>>
   https://www.yakujihou.com/content/pdf/4-E3.pdf )。

  
     そして、そういう場合はその成分を機能性表示
     食品の関与成分とすることも可能になりました
     (Q&Aの新Q13。薬事法ルール集5-A-4>>>
   https://www.yakujihou.com/content/pdf/5-A-4.pdf )。
(2)こうした新しい舞台装置の中で、ひっそりと、
     本来的医薬品成分の関与成分化第1 号が
     登場しました。
 
     それがE294(カロリミットa、ファンケル)
     です。

     (届出表示は「本品には桑の葉イミノシュガー
      ・キトサン・茶花サポニンが含まれます。
      本品は、食事の糖や脂肪の吸収を抑えて、
      食後の血糖値と血中中性脂肪値の上昇を
      抑える機能があります。
      本品は糖、脂肪が多い食事をとりがちな方に
      適しています。」)。
(3)このメルマガの9月24日 号で書いたように、
     関与成分とされている桑の葉イミノシュガーは、
     1-デオキシノジリマイシン、
     2-O-α-D-ガラクトピラノシル-1-
     デオキシノジリマイシン、ファゴミン、
     3成分の総称。

     その中の「1-デオキシノジリマイシン」は
     本来的医薬品成分です。

     よって本件は、本来的医薬品成分の
     関与成分化に成功した最初の事例と言えます。

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YDCでは機能性表示のポータルサイトを用意して
いますので是非ご覧下さい。
>>> https://www.yakujihou.com/kinousei/

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2.注目すべき受理事例
E373 (YDC機能性表示データブック1-4-27-2>>>
https://www.yakujihou.com/kinousei/kinou_db/1-4-27-2/ )
*初のプリン体訴求
A.商品名:尿酸サポートa
B.届出者:株式会社ファンケル
C.届出表示:
  本品にはアンペロプシン・キトサンが
  含まれるので、高めの尿酸値(尿酸値6.0~
  7.0mg/dL)を下げる機能があります。
  また、食事のプリン体による尿酸値の上昇を
  抑える機能があります。
D.YDCのコメント:
  関与成分量はアンペロプシン150mg/日、
  キトサン100mg/日。

  RCT2件。
■尿酸値低下(清水ら2018)

・ダブルブラインドパラレル。

  尿酸値6~7mg/dLの20-65歳の男性80名が対象。

  12w。

  12wの尿酸値に関し群間有意差。
■プリン体食後の尿酸値の上昇抑制(清水ら2019)

・ダブルブラインドパラレル。

  尿酸値5~7mg/dLの20-65歳の男性48名が対象。

  高プリン体食(酵母RNA4g)食後1,2,3,4Hに
  採血と蓄尿。

  尿酸値AUCと食後3,4H後の尿酸値に関し
  群間有意差。

・プリン体は初出の表示。
E.所感:
(1)「プリン体」に関しては以前、
     小林製薬さんが一般食品で訴求しておられ
     ましたが、( >>>
   https://www.yakujihou.com/merumaga/191021.pdf )
     いつのまにか姿を消しています。
(2)本件はそれに代わりうるものですが、
     酔い訴求に絡めたプロモーションを展開
     するのか、注目されます。

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