機能性表示水面下情報 ~157号/認知機能

弁護士出身の実業家・林田です。

前提の話は先週の薬事の虎に書きましたので、
そちらをご覧下さい。

原理は、「単なる物忘れ」はNG。「空間的認
知」や「ワーキングメモリー」ならOKという
ことです。

今日は、具体的な広告表現について考えてみ
ましょう。

1.ボケるのが怖い

 →疾病的表現でNG

2.人の名前がなかなか出てこない

 →「単なる物忘れ」でNG。「前に何をやっ
  てたか忘れてしまう」なら「ワーキング
  メモリー」と言え、OK。

3.何を取りに来たのか忘れてしまう

 →その前に会話があり、その会話を受けて
  物を取りに来た、という設定なら「ワー
  キングメモリー」と言え、OK。

4.あれとかこれとか、なかなか言葉が出て来
 ない

 →「単なる物忘れ」でNG。「どこに何を置
  いたか忘れてしまう」なら、空間の把握
  で言えるので、「空間的認知」と言え、
  OK。

5.5分前に何の話をしていたか忘れてしまう

 →「ワーキングメモリー」と言え、OK。