薬理と治療49巻9号に「ラクトフェリンのHT-29
細胞のI型 インターフェロン遺伝子発現、健常
成人の体調に関する自覚症状に対する効果の検
討」が掲載されていました(>冒頭ページ)。
内容的に、森永乳業さんがラクトフェリンで
機能性表示食品において免疫表示を狙うための
論文と思われます。
今回はこの論文について検討してみましょう。
1.我々の経験及び得ている情報によると、免疫
表示に関し消費者庁は次のような指針を立て
ていると思われます。
■-------------------
(1) 「体の免疫機能を維持する」しか認め得る
ヘルスクレームはない
(2) (1)のエビデンスは体調アンケートでよい
(3) (2)以外に、(A)免疫の司令塔と言えるもの
が活性化されて(B)個々の免疫細胞に降りて
いくという作用機序を示す必要がある。
(4) (A)のエビデンスはin vitroでもヒトでも
よいが、(2)のエビデンスと一つの研究で
考察されている必要がある。
(5) (B)はロジック(医学的説明)でよい。
-------------------■
2.森永乳業さんの論文はこうなっています。
i. 関与成分たるべきものはラクトフェリン
ii.「口喉の痛み」「咳」などの体調アンケ
ートで有意差あり(>表2)。
iii.免疫の司令塔たるべきものはHT-29細胞
iv. iiiの活性化は。I型IFN遺伝子の発現に
及ぼす影響をin vitroで検討し(>図1)、
iiと同一論文で考察。
3.ここまではOKと思います。
4.あとは(5)。
ここはこう説明しています(>考察)。
これはどうなのでしょうか?
ご興味ある方は info@yakujihou.com 濱野まで
お問合せ下さい。