機能性表示水面下情報 ~114号/森永乳業さん。ラクトフェリンで免疫表示狙えるか?

薬理と治療49巻9号に「ラクトフェリンのHT-29
細胞のI型 インターフェロン遺伝子発現、健常
成人の体調に関する自覚症状に対する効果の検
討」が掲載されていました(>冒頭ページ)。

内容的に、森永乳業さんがラクトフェリンで
機能性表示食品において免疫表示を狙うための
論文と思われます。

今回はこの論文について検討してみましょう。

1.我々の経験及び得ている情報によると、免疫
 表示に関し消費者庁は次のような指針を立て
 ていると思われます。

■-------------------

(1) 「体の免疫機能を維持する」しか認め得る
  ヘルスクレームはない

(2) (1)のエビデンスは体調アンケートでよい

(3) (2)以外に、(A)免疫の司令塔と言えるもの
  が活性化されて(B)個々の免疫細胞に降りて
  いくという作用機序を示す必要がある。

(4) (A)のエビデンスはin vitroでもヒトでも
  よいが、(2)のエビデンスと一つの研究で
  考察されている必要がある。

(5) (B)はロジック(医学的説明)でよい。

-------------------■

2.森永乳業さんの論文はこうなっています。

i. 関与成分たるべきものはラクトフェリン

ii.「口喉の痛み」「咳」などの体調アンケ
   ートで有意差あり(>表2)。

iii.免疫の司令塔たるべきものはHT-29細胞

iv. iiiの活性化は。I型IFN遺伝子の発現に
   及ぼす影響をin vitroで検討し(>図1)、
   iiと同一論文で考察。

3.ここまではOKと思います。

4.あとは(5)。
 ここはこう説明しています(>考察)。

これはどうなのでしょうか?
ご興味ある方は info@yakujihou.com 濱野まで
お問合せ下さい。