機能性表示食品の商品設計。
原料メーカーが提供する原料とSRを基に組み立
てるパターンが多いのはご存じのとおりですが、
原料メーカーはそれをヨコ展してくるのでそう
なると同じような商品がマーケットに溢れ陳腐化
してきます。
それを避けるために出て来たのが、「関与成分
複数化戦略」です。
これだと関与成分A、関与成分Bの商品が陳腐化
していても、A+Bはこれしかない、という設計
がありえます。
ここに摂取量も変数として加えて行くとさらに
オリジナル化が高まっていきます。
今日はそんな話です。
リーディングケースはD220ピントプラスです
(>表示見本)。
1日当たりの接取目安量はこうあります。
「ピント調節機能や目の疲労感が気になる方、
仕事や勉強などによる一過性の疲労感を緩和
したい方は、1日あたり1粒を目安にお召し上
がりください。
目の使用による首や肩の負担が気になる方は、
1日あたり2粒を目安にお召し上がりください。」
実はこの商品の関与成分と機能性と粒数の関係
はこうなっています(>表)。
つまりアントシアニンは1粒でピント調整・目の
疲労感軽減、2粒で目の使用による首・肩の負担
軽減の機能性があり、GABAは、1粒で疲労感軽減
の機能性があるのです。
こういう場合のヘルスクレームの立て方は2とおり
あります。
i. 関与成分イには○○の機能性があり、ロには
△△の機能性があると報告されています、とし、
粒数の話は接取目安量でのみ示す。つまりD220
のパターン。
ii.粒数の話も盛り込む。1日1粒を摂取すると、関与
成分イによりピント調整・目の疲労感軽減の機、
能性関与成分ロにより疲労感軽減の機能性があり、
1日2粒を摂取すると、関与成分イによりピント
調整・目の疲労感軽減、目の使用による首・肩の
負担軽減の機能性、関与成分ロにより疲労感軽減
の機能性があることが報告されています、という
感じです。
いかがでしたか?