先週のメルマガ、沢山の方から反響をいただき
ました。
1.私の問いは、
「森永乳業さんの論文で、”免疫の司令塔たる
べきHT-29細胞が個々の免疫細胞を活性化する”
ということは説明できているのか?」
ということでした。
これに対してはネガティブな意見が多かった
です。
たとえば
A.HT-29細胞は免疫細胞ではなく単なる株化細胞。
腸管(上皮)株細胞にすぎない
B.腸管でのインターフェローの産生を亢進させ
ても免疫全体を調節していると言うことはで
きない
C.TLR-3は二本鎖RNAは認識するが新型コロナの
ような一本鎖RNAは認識しない
2.しかし、森永乳業さんはガッカリする必要は
ありません。
機能性表示食品は医学的知見を探求する場
ではありません。
お役所が考えた制度デザインに沿って、どう
いうフェイズでだれがどういう説明・立証責任
を負うのかが決まって来ます。
ご存知のように機能性表示食品はもともと形式
審査という建て付けになっています。
事後チェック制度(さらには、日健栄協・
抗加齢協会さんによる届出書類の事前確認制度
により実質的におかしな判断をして通しても
「所詮形式審査だから」とエクスキューズでき
るようにする)が始まったことにより、この
制度デザインはより明確化しています。
3.なので、本件の「免疫の司令塔」=作用機序に
関しても、「書くべきところにそれなりのこと
が書いてある(トンチンカンと言うわけではな
い)」というレベルであれば形式審査はOKと
するべきものです。
4.ただ怖いのはその後、事後チェックで蒸し返され
撤回に至ることです。
事後チェックは新しい制度なので、この辺の
知見や戦略を有しているのはYDCだけだと思い
ます。
事後チェックでお悩みの方は info@yakujihou.com
濱野までお問合せ下さい。