弁護士出身の実業家・林田です。
以前のこのメルマガでもお伝えしたとおり、
アサヒさんの免疫表示の受理に重要な役割を
果たした論文は元の掲載が2021年8月でした
が、2022年3月に補正が行われたものでした
(>資料)。
実はこのような手法は以前から存在していた
ものです。
D126 サンキノウ クリルオイルプラスがそれ
です(>表示見本)。
1.こちらは当初の論文には試験食品について
次のような記載がありました[「薬理と治
療」第45巻第6号 P1001(2017)]
「4 試験食品
試験食品のおもな成分はクリルオイルであ
る。試験参加者は、クリルオイル250mg含
有のソフトカプセル(試験食品A)または
クリルオイル125mgとサフラワー油125mg
含有のソフトカプセル(試験食品B)、あ
るいはサフラワー油250mg含有のプラセボ
カプセルのどれかを毎朝食後4カプセル、
4週間摂取した。クリルオイルの1日摂取量
はクリルオイル低用量群で500mg、クリル
オイル高用量群で1000mg相当である。」
2.これに対し、「薬理と治療」第46巻第8号
P1456(2018)で、次のような事後的修正
が行われています。
「クリルオイルの1日摂取量はクリルオイル
低用量群で500mg、クリルオイル高用量群
で1000mg相当である。なお、クリルオイル
低用量群500mgに含まれるEPA、DHAはそれ
ぞれ60mg、27.5mgであり、クリルオイル高
用量群1000mgに含まれるEPA、DHAはそれぞ
れ120mg、55mgである。サフラワー油に含
まれるEPA、DHAはともにOmgである。クリ
ルオイルはSuperba TM2(アーカー・バイ
オマリン社製)を使用した。」
3.そして届出書類においてこう説明していま
す。
「当該論文において、試験に使用したクリル
オイルに含まれる機能性関与成分クリルオ
イル由来EPA ・ DHA の含量が明記されて
いなかったため、同学術雑誌に訂正(補足)
として、記載し公表した。」
4.届出商品の関与成分量は、クリルオイル由
来EPA 6mg+クリルオイル由来DHA 27.mg
でしたが、これは補正に示された試験の低
容量と合致するものでした。
これで万時辻褄が合いました。