弁護士出身の実業家・林田です。
今日はQ&Aです。
Q.「中高年の方の歩行能力の向上に役立つこ
とが報告されています」で受理されました。
(あ)普通は「向上」でなく「維持」だと思
うのですが、なぜ、歩行能力は「向上」
でよいのですか?
他にも「向上」で行けるものはありま
すか?
(い)体験者として90歳や100歳の人を広告
に出しても問題ないですか?
A.1.(あ)について
1)たしかに原則は「維持」ですが、「向
上」での受理カテゴリーもいくつかあ
ります(>表)。
2)「歩行能力」に関して言えば、「歩行
能力の改善」の撤回に関してゴタゴタ
があり(>朝日新聞の記事)、言わば
「改善」との対比で「向上」がマシに
見えたいうところで受理されることに
なった(交渉はあったようです)と思
われます。
2.(い)について
1)届出表示は「中高年」ですが、特に何
歳までということはないので、届出表
示の逸脱とは言えません。
2)しかし、「広告」なので、1)とは別に
景表法が問題となります。
それには90歳や100歳の人に対しても
機能性があるというエビデンスが必要
です。