機能性表示水面下情報 ~181号/更年期でお悩みの方におすすめです

弁護士出身の実業家・林田です。

今日はQ&Aです。

Q.昨年の薬事の虎10月26日号に、「更年期で
 お悩みの方におすすめです」という表示を
 届け出ると、「一時的なお悩みの解決なら
 健康の維持増進の範囲内とも言えるが、更
 年期の悩みは慢性的なものなので、健康の
 維持増進の範囲を超えている」といったロ
 ジックで差し戻されている、と書かれてい
 ました。

 だとしたら、「更年期の女性の一時的なイ
 ライラを緩和します」というヘルスクレー
 ムはどうでしょうか?

A.1.ご存知のように、ガイドラインでは、
  「健康の維持増進」の範囲内で言えるヘ
  ルスクレームの例を3つ挙げています。

  1)容易に測定可能な体調の指標10の維持
   に適する又は改善に役立つ旨

  2)身体の生理機能、組織機能の良好な維
   持に適する又は改善に役立つ旨

  3)身体の状態を本人が自覚でき、一時的
   な体調の変化(継続的、慢性的でない
   もの)の改善に役立つ旨

  「一時的」であれば、3)の俎上に乗って
  きます。

 2.問題は「更年期の女性のイライラ」です。
 
  これまでの受理事例では、「イライラ感」
  いう表現に関し2つのパターンがあります
  (>チャート)。

  (A)単なる一時的なイライラ感(H301)

  (B)仕事等絡めた一時的なイライラ感(G8、
    H141、H561)

 3.「更年期の女性のイライラ」は(B)とは異
  質のものです。

  (A)はPOMSを効果指標としており、きわめ
  て広範囲なので、これをフォローするの
  であれば「更年期の女性」に絞るロジッ
  クが必要と思います。