弁護士出身の実業家・林田です。
今日はQ&Aです。
Q.昨年の薬事の虎10月26日号に、「更年期で
お悩みの方におすすめです」という表示を
届け出ると、「一時的なお悩みの解決なら
健康の維持増進の範囲内とも言えるが、更
年期の悩みは慢性的なものなので、健康の
維持増進の範囲を超えている」といったロ
ジックで差し戻されている、と書かれてい
ました。
だとしたら、「更年期の女性の一時的なイ
ライラを緩和します」というヘルスクレー
ムはどうでしょうか?
A.1.ご存知のように、ガイドラインでは、
「健康の維持増進」の範囲内で言えるヘ
ルスクレームの例を3つ挙げています。
1)容易に測定可能な体調の指標10の維持
に適する又は改善に役立つ旨
2)身体の生理機能、組織機能の良好な維
持に適する又は改善に役立つ旨
3)身体の状態を本人が自覚でき、一時的
な体調の変化(継続的、慢性的でない
もの)の改善に役立つ旨
「一時的」であれば、3)の俎上に乗って
きます。
2.問題は「更年期の女性のイライラ」です。
これまでの受理事例では、「イライラ感」
いう表現に関し2つのパターンがあります
(>チャート)。
(A)単なる一時的なイライラ感(H301)
(B)仕事等絡めた一時的なイライラ感(G8、
H141、H561)
3.「更年期の女性のイライラ」は(B)とは異
質のものです。
(A)はPOMSを効果指標としており、きわめ
て広範囲なので、これをフォローするの
であれば「更年期の女性」に絞るロジッ
クが必要と思います。