機能性表示最新情報 377号 /  新基準パッケージのポイント

こんにちは。YDCのミッシーです。

昨年の9月に機能性表示食品のパッケージの新
基準が施行されてから数か月が経ちました。経
過措置期間が令和8年9月1日まであるおかげ
か、まだまだ旧基準のままの事例が多いようで
す。年度末にはまたガイドラインの改正が考え
られますし、その辺りまでは様子見の皆様も多
いのでしょうか。

ただ、現在受理が公表されている、昨年11月
ころに申請された事例のなかにも、ぽつぽつと
新基準のパッケージが現れ始めています。また、
新基準に対応するパッケージのご相談も増えて
います。

そんな中でよく耳にするのは、「機能性表示食
品」を上部に表示する、という場合の上部とは
どこまでの範囲なのか、あるいは、抜き出し表
示の記載の仕方はどうするのかという2点です。

昨年12月26日に公開された「容器包装上の
表示の在り方(案)」ではこの点について記載さ
れています。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_health_claims/info_session/assets/food_labeling_cms206_241226_03.pdf

資料のP5の適切な例2では、「機能性表示食
品」の文字が概ね上部に見えるよう、十分に視
認性を確保する、とされています。この例から
すると、「機能性表示食品」を示す場所は、位
置的にパッケージ全体の上部であることはもち
ろん、見た目上でもその上に何もない、最上部
に表示することを求められていることが分かり
ます。

それならば一番上ならどこでもよいかと言えば、
そうではなく、開封した際に切り取られる個所
に表示する際は、その他の箇所にも表示をして
おく必要があることが、適切な例3で示されて
います。

また、抜き出し表示に関しては、新基準ではSR
の申請の場合は「報告されている」旨を的確に
示す必要があるとされています。この示し方に
ついて、資料のP6-P7にいくつかのパターンが
あるので、参考になるのではないでしょうか。

面白いのは、P7の適切な例1で、「報告され
ている」旨の言い換え例として示されている以
下の表現で、こういう言い方もOKなのかという
感じがします。
「機能があることが発表されています」
「機能があることが論文に掲載されています」

この資料からすると、新基準が施行された当初
と比べて、新基準でのパッケージの在り方がだ
いぶ見えてきたのではないでしょうか。旧基準
の経過措置期間はまだ余裕があるとは言え、
パッケージの切り替えは相応に期間を要します
ので、これらを参考に準備を怠りなく進めてく
ださい。

それでは、またメールしますね。