こんにちは。YDCのミッシーです。
昨年の9月に機能性表示食品のパッケージの新
基準が施行されてから数か月が経ちました。経
過措置期間が令和8年9月1日まであるおかげ
か、まだまだ旧基準のままの事例が多いようで
す。年度末にはまたガイドラインの改正が考え
られますし、その辺りまでは様子見の皆様も多
いのでしょうか。
ただ、現在受理が公表されている、昨年11月
ころに申請された事例のなかにも、ぽつぽつと
新基準のパッケージが現れ始めています。また、
新基準に対応するパッケージのご相談も増えて
います。
そんな中でよく耳にするのは、「機能性表示食
品」を上部に表示する、という場合の上部とは
どこまでの範囲なのか、あるいは、抜き出し表
示の記載の仕方はどうするのかという2点です。
昨年12月26日に公開された「容器包装上の
表示の在り方(案)」ではこの点について記載さ
れています。
資料のP5の適切な例2では、「機能性表示食
品」の文字が概ね上部に見えるよう、十分に視
認性を確保する、とされています。この例から
すると、「機能性表示食品」を示す場所は、位
置的にパッケージ全体の上部であることはもち
ろん、見た目上でもその上に何もない、最上部
に表示することを求められていることが分かり
ます。
それならば一番上ならどこでもよいかと言えば、
そうではなく、開封した際に切り取られる個所
に表示する際は、その他の箇所にも表示をして
おく必要があることが、適切な例3で示されて
います。
また、抜き出し表示に関しては、新基準ではSR
の申請の場合は「報告されている」旨を的確に
示す必要があるとされています。この示し方に
ついて、資料のP6-P7にいくつかのパターンが
あるので、参考になるのではないでしょうか。
面白いのは、P7の適切な例1で、「報告され
ている」旨の言い換え例として示されている以
下の表現で、こういう言い方もOKなのかという
感じがします。
「機能があることが発表されています」
「機能があることが論文に掲載されています」
この資料からすると、新基準が施行された当初
と比べて、新基準でのパッケージの在り方がだ
いぶ見えてきたのではないでしょうか。旧基準
の経過措置期間はまだ余裕があるとは言え、
パッケージの切り替えは相応に期間を要します
ので、これらを参考に準備を怠りなく進めてく
ださい。
それでは、またメールしますね。