こんにちは。YDCのミッシーです。
それでは機能性表示最新情報をご紹介します。
J747 わたしのチカラ BEAUTIFLY
(ビューティフライ)ex(イーエックス)
「本品には、還元型コエンザイムQ10とアスタ
キサンチンが含まれます。還元型コエンザイム
Q10は、健康な女性の肌のターンオーバーを維
持する機能や肌のうるおいを保つ機能があるこ
とが報告されています。また、抗酸化作用を持
つアスタキサンチンは、紫外線刺激から肌を保
護するのを助ける機能性、紫外線を浴びた肌を
乾燥から守り、肌のうるおいを守る機能性が報
告されています。」
今回注目したいのは、「健康な女性の肌のター
ンオーバーを維持する」という表現です。ター
ンオーバーは初出の表現となりますが、健康の
維持・増進の範囲内と言えるのか、どんな指標
を用いて評価したのか、といった点が気になる
ところです。
まず、健康の維持・増進の範囲内であるか、と
いう点についてですが、SRの論拠には次のよう
にあります。
「・・・表皮が置き換わることをターンオー
バーといい、表皮全体が置き換わるために要す
る時間をターンオーバー時間というが、老化し
た表皮ではケラチノサイトのターンオーバー時
間(速度)の低下が原因で、皮膚バリア機能が
低下することが知られている。以上より、ター
ンオーバーの維持・改善や肌の水分量維持並び
に角質層のバリア機能改善は健康の維持及び増
進に繋がると考えられる。」
ターンオーバーと健康の維持・増進の関係につ
いて論じられているのは上記位なもので、別紙
様式5ー3などでの補足的な説明などもありま
せん。割とあっさりした説明なので、ターン
オーバーを機能性表示の対象とすることについ
ては、特に問題視はされなかったのかもしれま
せん。
次に、ターンオーバーの指標については、角層
細胞面積を測定しています。ターンオーバーの
時間と、角層細胞面積は比例関係にあるとされ
ているため、角層細胞面積が低下もしくは維持
されていれば、ターンオーバーの時間も低下・
維持されたことになります。
最後にもう一つ気になった記載として、この角
層細胞面積という評価項目の説明において、以
下のような記載があります。
「病者・健常者における角層細胞 面積の判定
基準等は定められていないが、健常成人の頬の
角層細胞面積に関して、平均値は約600~
850μm2 との報告がある。」
おそらくこの記載は、「病者・健常者の判定基
準や一般的な健常者の数値を示せ」という消費
者庁からの指摘に対応したものでしょう。新規
領域の訴求を行う際などにはよく問われる指摘
なので、そういうチャレンジを考えている方は、
覚えておくと良いと思います。
それでは、またメールしますね。