機能性表示最新情報 158 号 / 頻尿訴求の登場!

こんにちは。

YDCのミッシーです。

消費者庁の届出審査はまだ遅延の発生している
状況のようですが、それでも今週は30件以上の
大量の受理がありました。

そして届出番 号がEからFへと変わっています。

Eは最終的には882件の受理があり、
過去最大の数です。

Fはどこまでいくのでしょうか。

もしかすると1000件の大台に乗ることも
あるかもしれません。

また、注目するべきはその数だけでは
ありません。

このコロナ期間中に、新しい訴求が二つも
登場しています。

一つは以前にご紹介した肌の弾力訴求。

そしてもう一つが今回ご紹介する頻尿訴求
です。

それでは、今回の機能性表示最新情報 を
見ていきましょう。

F18 クランベリー100

「本品にはキナ酸が含まれます。
  キナ酸は、トイレが近いと感じている
  女性の日常生活における排尿に行く
  わずらわしさをやわらげる機能がある
  と報告されています。」

届出者はマルカイコーポレーションさん。

採用文献1報のSRです。

頻尿訴求は健食では定番の一つであり、
機能性表示制度の開始直後にはその取得を
目指した方々も多かったと思いますが、

これまでは頑として跳ね返されてきた
ものの一つです。

こう言った新しい訴求の場合、
それが健康の維持・増進の範囲であるかを
どうやって説明するのかがポイントに
なります。

まず、F18ではリサーチクエスチョンを
頻尿ではなく、

「キナ酸は生活の質を改善させるか?」
に設定しています。

さらに、採用文献における対象者は
過活動性膀胱症質問状の診断基準に
達しないスコアの者であることから、

健常者を対象としたものであることを
確認します。

その上で、一日の排尿回数が減少したこと、
また、ピッツバーグ睡眠質問票において、
夜間の排尿回数に減少傾向があり、

睡眠の質が向上することで、生活の質が
有意に改善したとしています。

つまりは、「生活の質の改善(排尿回数の
軽減)」というのが、F18の訴求を端的に
表したものになるでしょう。

これによって、この訴求が健康の維持・
増進の範囲内であることを示していると
言えます。

しかし、少し疑問もあります。

ピッツバーグ睡眠質問票は日本において
コンセンサスのある指標であることが
説明されており、それは事実です。

ただ、それは睡眠領域の指標としてに
なります。

それを拡張して生活の質改善にもっていく
ことまではOKでしょうが、そこから頻尿に
寄せすぎると少し苦しいロジックになる
感じがします。

一日の排尿回数の減少の有意差はあるので、
ダメということはないでしょうが、

事後チェックの件などもありますから、
広告での表現には注意が必要かも
しれませんね。

それでは、またメールしますね。