機能性表示最新情報 146 号 / クロセチン、加齢による睡眠の質の低下

こんにちは。

YDCのミッシーです。

最近のように気温や気圧が上下するときに、
体調不良に陥ることを天気病や気象病という
そうです。

私もその傾向があるらしく、こういう季節の
変わり目は頭痛で寝不足になったりする
のですが、

そんな時に摂取したくなる睡眠改善系の
機能性表示食品が、今回のご紹介事例です。

E683 ナイトミン 眠る力 快眠サポートサプリ

「本品には、クロセチンが含まれます。
  クロセチンは、良質な眠りをサポートする
  (中途覚醒回数を減らし、眠りをより深くし、
  起床時の眠気や疲労感を和らげる)ことが
  報告されています。
  加齢などによる睡眠の質の低下が気になる
  方に適しています。」

注目するのは、「加齢などによる睡眠の質の
低下が気になる方」を対象者としている点です。

これまでのクロセチン・睡眠では(例えばD669)、
「疾病に罹患していない健常な成人男女」と
してるだけで、「加齢による」はありません。

睡眠関係に関して、「加齢」を絡めた表現
自体が、初出になります。

D669のSRは原料メーカーである理研ビタミン社
が作成しています。

方や今回のE683は、理研ビタミン社によって
作成されたものを、届出者(小林製薬社)が
再評価したとされています。

この2つのSRは、採用している文献自体は
Kuratune2010、Umigai2018と、まったく
同一です。

では「加齢による睡眠の質の低下」が
どこから来たのかと言えば、別紙様式5-16に
次のような記載があります。

「文献1における被験者の平均年齢は
  43.9歳±8.5歳、文献2における被験者の
  平均年齢50.8歳± 6.9歳(被験者の
  約7割は50歳以上)であった。
  また、睡眠の質が低下する原因は様々で
  あるが、代表的な原因として”加齢”が
  知られている(日本老年医学会雑誌, 34,
  1997, 453-360)」

表現の違いともいえるこの二つですが、
よく考えると、ちょっと食い違いがある気も
します。

E683は睡眠の質の低下の原因を「加齢」
としているわけですから、加齢を原因とせず、
若者層も含んだ全般的な睡眠の質の改善を
うたうD669と、矛盾しているとは言わない
までも、合致していないところがあります。

つまり、例えば30代の方が摂取する時、
D669は効くけれども、E683の効果は「?」
ということになります。

この点について、E683は加齢「など」と
することで、この「など」の中に、
加齢以外の原因も内包して、D669と排他的に
ならないようにバランスをとっているという
感じでしょうか。

それでは、またメールしますね。