こんにちは。
YDCのミッシーです。
6月中に受理された事例は、E13からE94まで。
7月にはE95~E175まで。
ここ2か月ほどの受理件数の多さには
少し驚きます。
しかも、その中には新規の成分や、これまで
認められなかった届出表示の事例も、
少なからず含まれています。
Eの何番まで続くのか、今から少し楽しみです。
さて、
今回ご紹介するのは、新規成分を含んだ
事例です。
E156 日本山人参YN―1(ワイエヌ ワン)
「本品にはYN-1(イソエポキシプテリキシン)
とイソプテリキシンが含まれるので、
食後 血糖値の上昇を抑える機能、または、
血圧が高めの方の血圧を下げる機能が
あります。」
届出者はメイゲンさん。
機能性関与成分はYN-1(イソエポキシプテリキシン)
とイソプテリキシン。
これは商品名ともなっている日本山人参
(別名、ヒュウガトウキ)に由来するもので、
初出の成分となっています。
RCTの論文2報による届出です。
血圧は12週、59名の並行群間試験。
血糖値は単回、20名のクロスオーバー試験。
いずれもYDCのリエゾンであるJACTAで試験を
行ったものでした。
E156の特徴は、血圧と血糖値のダブルクレーム
にあります。
実はちょっと意外かもしれませんが、この2種を
同時訴求する事例はあまり数が多くありません。
全7件のうち6件は、難消化性デキストリン、
もしくは、GABAに対して何か別の原材料を
組み合わせたもの。
例えば、こんな届出表示です。
「本品にはGABAが含まれます。
GABAには、高めの血圧を低下させ、
正常の範囲内に維持するのを助ける機能が
報告されています。
本品にはサラシア由来サラシノールが
含まれます。
サラシア由来サラシノールには、糖の
吸収をおだやかにし、食後血糖値の
上昇をゆるやかにする機能が報告されて
います。」
対するE156は上述したように、日本山人参を
原料としたYN-1(イソエポキシプテリキシン)
とイソプテリキシで、複数の原材料を
組み合わせたものではありません。
このため、届出表示はだいぶシンプルなものに
なっています。
ちなみに、E156では二つの機能を「または」
という接続詞でつないでいます。
以前のメルマガでもご紹介しましたが、機能性の
エビデンスが二つに分かれている場合
(血圧論文と血糖値論文)、届出表示の表現は
「血圧 or 血糖値」とする必要があります。
そうしないと、「二つの機能性を同時に得られる
科学的根拠があるか」という指摘が来ますので、
ご注意ください。
ではまたメールしますね。