機能性表示最新情報 99 号 / 低用量イヌリンのごぼう茶

こんにちわ。
YDCのミッシーです。
最近、使用しているPCが新しくなり、快適に作業が
進められているのですが、一つだけ気になることが
あります。
消費者庁の届出データベースについては、相変わらず
インターネットエクスプローラーしか受け付けません。
IE自体がそろそろ時代遅れになりつつあるので、
年度末にあるというデータベースの改修では、
対応ブラウザも増えないものかと思います。

さて、

今回の機能性表示最新は2つの事例をご紹介します。
まず一つ目、

D435 「はたらくアタマに」抹茶ラテ

「本品にはラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)
  が含まれます。ラクトノナデカペプチド
 (NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)には、年齢とともに低下する
  認知機能の一つである注意力(事務作業の速度と正確さ)
  の維持と計算作業の効率維持に役立つことが報告されて
  いますので、ものごとを忘れやすいと感じている
  中高年の方に適しています。」
届出者はアサヒ飲料さん。
同時期にD436、450、451、452で同じように
ラクトノナデカペプチド(NIPPLTQTPVVVPPFLQPE)を
機能性関与成分とするシリーズ商品が受理されて
います。
この事例には二つの初出表現があります。
一つ目は、「計算作業の効率維持」という機能性に
かかわる表現です。
この計算作業については、内田クレペリン検査において、
正答数の変化量が有意に増加していることから、
導いています。
二つ目は、「ものごとを忘れやすいと感じている」と
している部分です。
本品の対象者についても同様の記載があります。
研究レビューを見ると、採用した2報の文献において、

PICOのうちPが「物忘れの自覚あるいは他覚症状を有する」
者とされており、ここから持ってきた表現だと
推察されます。
ただ、このPについては、実際に試験のスクリーニング
として、「物忘れの自覚」を尋ねたものなのか、

それとも、それとも加齢による記憶力の低下を
言い換えたものにすぎないのかは、研究レビューだけでは
わかりません。
言い換えで認められたものであるのなら、
今後、表現の幅が広がるのですが・・・。
次に二つ目、 

D460 「つくば山崎農園産あじかん焙煎ごぼう茶」

D461 「国産焙煎ごぼう茶ごぼうのおかげ」

「本品にはイヌリン、クロロゲン酸が含まれるので、
  お通じ(便量)を改善する機能があります。」
あじかんさんによるごぼう茶の届出です。
機能性関与成分はイヌリンとクロロゲン酸の二つで、
「便通」という一効能を訴求しています。
この事例の特色としては、臨床試験(試験機関は
YDC連携機関であるJACTAです)を行ったことで、

イヌリン有効量について、大幅な低用量化に
成功したことです。
D460、461ともに、イヌリン量は100mg、クロロゲン酸は
1mg。
既存のイヌリン含有の機能性表示としては、最小でも
750mg

もう一方の成分であるクロロゲン酸についても、
機能性表示では少数派の成分で、今までの受理事例
としては、

花王さんの「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」3件、
「ボタンボウフウ由来クロロゲン酸」2件のみとなって
いました。
含有量はそれぞれ270mg、または16.8mgということなので、
クロロゲン酸についてもぐっと低用量と言えます。

ではまたメールしますね。
PS

私どもは豊富かつ最新の情報に基づき様々な成功事例を
生み出しています。

消費者庁の動向もいち早くキャッチしています。
「BMI25以上30未満を被験者とする場合に内臓脂肪面積
 100平方cm以下というスクリーニングは今も必要なのか」

「眠りに関する表現は何がNGで何がOKなのか」

といった疑問をお持ちの方は、

「機能性表示に関する御社の悩み」を書いた上で

info@yakujihou.com(中田)まで
お問い合わせください。