こんにちは。YDCのミッシーです。
先々週のメルマガで今年度のうちに新たな免疫の事
例が出てこないだろうかという話をしまた。
最近の「薬理と治療」の論文を見ていると、機能性
表示を意識したと思しき免疫論文が散見されます。
もしかすると新たな免疫事例の登場は近いのかもし
れません。
※機能性表示データブックでは、「機能性表示に向
けた動向」として、機能性表示の取得を狙ったと思
われる最新の論文をご紹介しています。
ご興味のある機能性会員の方は下記よりログインし
てご覧ください。
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それでは機能性表示最新情報のご紹介です。
G546 健康経営サプリ 桑の葉
「本品には桑の葉由来イミノシュガーが含まれます。
桑の葉由来イミノシュガーには食後の血糖値の上昇
を抑える機能が報告されています。」
イミノシュガーと言えば、医薬品成分であるDNJ-1
を構成成分の一つとしています。医薬品成分の機能
性関与成分化は、残念ながら種類はあまり増えてい
ませんが、イミノシュガー自体は最近になって幾つ
か事例が出てくるようになってきました。
イミノシュガーを機能性関与成分とした届出は皆SR
で、3つのタイプがあります(イミノシュガーによ
る医薬品成分の機能性関与成分化の先駆けとなった
ファンケルさんの事例は複数成分なのでここでは除
外します)。
一つはトヨタマさんなどが使っている1報採用のも
ので、採用文献は(A)中野2020です。
もう一つは、サントリーさんなどが使っている4報
採用のもので、採用文献は(B)松岡2019、(C )
北村2020、(D)松岡2020、(E)中野2020です。
そして最後が今回のG546で、これも4報採用。ただ
し、採用文献はサントリーさんのものとは異なり、
(F)北村2020、(G)松岡2020、(H)中野2020、
(I)Kuwahara2020です。
SR類型ごとの採用文献と、各事例との対応関係をま
とめると次のようになります
>>>https://www.yakujihou.com/merumaga/20211016_01.pdf
まず、(A)(E)(H)の中野2020は3タイプとも共
通で採用しています。サントリーさんの(B)松岡
2019、G546の(I)Kuwahara2020は、それぞれ他の2
タイプのSRでは採用しておらず、除外文献リストに
も挙がっていないことから、そもそも文献検索で
拾っていないと考えられます。
トヨタマさん以外の二つでは、(C )(F)北村
2020、(D)(G)松岡2020を共通して採用していま
す。
そのトヨタマさんでは、この北村2020と松岡2020に
ついて、イミノシュガーの摂取量が不明、として除
外しています。
それでは他の二つではどうやって摂取量を記載して
いるかと言えば、サントリーさんは、著者に確認し
た、としています。それもそのはずで、この2報は
サントリーさんが協力している試験だからです。
ではG546はというと、こちらは「4 報中 2 報につ
いては、イミノシュガ ー3 成分の含有量が示され
ていなかったが、機能性表示食品届出 F975 に記載
さ れていたため参照することとした。」としてい
ます。
このF975はサントリーさんの届出です。サントリー
さんが著者へ確認したとしている摂取量を、そのま
ま持ってきていることになります。
SRを作成するにあたっ情報源は示すべきですが、こ
の場合は摂取量という重要な情報なので、「それで
いいのか?」と若干思わなくもないです。
これも一つの技ありのやり方になるのか、何とも言
い難い感じがしますね。
それでは、またメールしますね。