機能性表示最新情報 169 号 / エラグ酸、復活!

こんにちは。

YDCのミッシーです。
最近、「デジタル庁」なんていう言葉を
耳にするようになりました。
行政関係のオンライン化を進めていくそう
ですが、

まずは、届出データベースをはじめとした
行政関係のシステムがインターネット
エクスプローラーしか対応していないことを、
どうにかしてくれたらいいのになあ、
と思うこの頃です。

さて、

今回の機能性表示最新情報のご紹介です。
今回はアフリカマンゴノキ由来エラグ酸を
取り上げます。
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸といえば、
しばらく前から撤回が続いており、
動向が注目を集めていました。
それが、ついにSRをリニューアルして
復活のようです。
F309 ウエスト気になるb

「本品にはエラグ酸が含まれます。
  エラグ酸は肥満気味の方の体脂肪、
  血中中性脂肪、体重、ウエスト周囲径の
  減少をサポートし、高めのBMI値の改善に
  役立つことが報告されています。」
届出者はディーエイチシーさん。
SRの作成者は龍泉堂さん。
商品名からして、F309はD188の後継という
位置づけと考えられます。
そのD188の届出表示は次のようなもの
でした。
D188 ウエスト気になる

「本品にはアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が
  含まれます。アフリカマンゴノキ由来
  エラグ酸は肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪、
  体重、ウエスト周囲径の減少をサポートし、
  高めのBMI値の改善に役立つことが報告
  されています。」
やはり目につくのは、機能性関与成分名から
「アフリカマンゴノキ由来」が外れ、
単に「エラグ酸」となったことです。
変更の理由は定かではありません。
いずれの論文でも、試験品に配合されて
いるのはアフリカマンゴノキ原料である
IGOB131を使用しているということなので、

機能性関与成分名を変更する必要があったのか、
ちょっと不可解なところです。
一方で、それ以外の届出表示については、
文言は全く同一です。
さらにSRを見ていくと、この新しいエラグ酸
SRでは(1)Shiojima2020(2)Azantsa2015の2報を
採用。
(1)が今回から新たに追加となった論文で、
BMI25以上30未満の日本人を対象とした
臨床試験です。
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸で懸念
されていた事項の一つに、(2)がカメルーン人を
対象とした論文であることから、日本人への
外挿性はどうなのか、ということがありました。
(1)の論文はこれを補うためのものと考え
られます。
SRのアウトカムを見ていくと、
「腹部脂肪面積(総脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪)」
の項目が増えおり、内臓脂肪には群間有意差が
確認されています。
それからすると、F309の届出表示は、
内臓脂肪を絡めたものにもできそうですが、
D188からの継続性を考えて変更はしなかった
のかもしれません。
この辺りは、今後の事例に注目というところ
でしょうか。
それでは、またメールしますね。