機能性表示水面下情報~220号~ 機能性表示は情報力が勝負(1)

弁護士出身の実業家・林田です。

機能性表示は情報力が勝負。

私はずっとこう言い続けています。

言外には「私の情報に従えばその情報戦に勝て

る」という意味があります。

そのことを実証したのが「免疫表示」でした。

キリンさんの「免疫表示」が2020年8月に受

理された後、「NK細胞の活性化など個々の免

疫細胞の活性化でも受理される」という主張

(A)も公表されましたが、私は、「そのロジ

ックを消費者庁は認めるつもりはない。免疫の

司令塔を活性化するロジックで、かつ、そのエ

ビデンスと同一被験者の体調アンケートにおい

て群間有意差が示されることが必要」と主張

(B)し続けました。

アサヒさんはこの主張に沿って「免疫表示」の

届出を行い、約1年前に受理され、今や免疫

訴求食品マーケットにおいてキリンさんと互角

の展開をしておられます。

アサヒさんは、最初は主張(A)に沿ったエビ

デンス作りをされていたので、途中から私の主

張(B)に路線変更する必要がありましたが、

そこは、主張(A)に沿った研究で「薬理と治

療」収載の論文に関し、その論文の「訂正」を

「薬理と治療」に収載して軌道修正するという

高等戦術を展開されています(>訂正)。

この高等戦術、つまり、試験をやり直すのでは

なく、従前の論文を訂正して済ますというコス

ト&タイムカットの手法も従来から私が提唱し

ていた手法に沿ったものでした(機能性表示水

面下情報 2023年4月4日号「後から補正した

論文を届出に使う」参照)。