弁護士出身の実業家・林田です。
機能性表示は情報力が勝負。
私はずっとこう言い続けています。
言外には「私の情報に従えばその情報戦に勝て
る」という意味があります。
そのことを実証したのが「免疫表示」でした。
キリンさんの「免疫表示」が2020年8月に受
理された後、「NK細胞の活性化など個々の免
疫細胞の活性化でも受理される」という主張
(A)も公表されましたが、私は、「そのロジ
ックを消費者庁は認めるつもりはない。免疫の
司令塔を活性化するロジックで、かつ、そのエ
ビデンスと同一被験者の体調アンケートにおい
て群間有意差が示されることが必要」と主張
(B)し続けました。
アサヒさんはこの主張に沿って「免疫表示」の
届出を行い、約1年前に受理され、今や免疫
訴求食品マーケットにおいてキリンさんと互角
の展開をしておられます。
アサヒさんは、最初は主張(A)に沿ったエビ
デンス作りをされていたので、途中から私の主
張(B)に路線変更する必要がありましたが、
そこは、主張(A)に沿った研究で「薬理と治
療」収載の論文に関し、その論文の「訂正」を
「薬理と治療」に収載して軌道修正するという
高等戦術を展開されています(>訂正)。
この高等戦術、つまり、試験をやり直すのでは
なく、従前の論文を訂正して済ますというコス
ト&タイムカットの手法も従来から私が提唱し
ていた手法に沿ったものでした(機能性表示水
面下情報 2023年4月4日号「後から補正した
論文を届出に使う」参照)。