免疫表示に関する最新情報を、
消費者庁様、抗加齢協会様のお考えも踏まえ
次のようにまとめました。
1.消費者庁様のお考え
(1)「体(全体)の免疫機能を維持する」
しか認めうるヘルスクレームはない。
(2)そのエビデンスは、
「個々の免疫細胞を活性化させる」
というものが必要で、それは、
たとえて言えば、「免疫の司令塔」と
いえるものを活性化すること。
(3)「免疫の司令塔」と言えるものは
樹状細胞で、それは今のところ、
pDC細胞しかない。
2.抗加齢協会様のお考え
(1)獲得免疫系のみに働きかける場合は
難しいのか?
>自然免疫系・獲得免疫系両方を
調整していることが望ましい。
(2)作用機序の証明はin vitro,in vivoでよいか?
>ヘルスクレームに盛り込むには
ヒトでのデータが必要。
3.私見
(1)pDC細胞以外の樹状細胞を
活性化するエビデンスがない限り、
pDC細胞活性化のエビデンスが必要。
(2)関与成分は何でもよい。
関与成分>pDC細胞活性化が説明できれば
それでよい。
(3)2の(1)は、
「免疫の司令塔の活性化が必要。」
というロジックに等しい
(4)作用機序は様式7に書くだけなら
どんなエビデンスでもよいが、
ヘルスクレームに書くのなら
ヒトデータが必要、というのがルール。
よって、
pDC細胞活性化をヘルスクレームに
盛り込みたいのなら、
pDC細胞活性化について
ヒトでのデータが必要。
■いかがでしたか?
20日に行った
「行政ネットワークを駆使し、水面下情報を
お伝えします ~機能性表示 最新情報~」
を録画視聴されるとさらによくわかると思います。
>>>https://www.yakujihou.com/seminar/20210820_n.html
お申込みの方には、8月23日に行われた
「ヘルスケアビジネス規制の現状と将来
-内閣府・経産省・厚労省に精通・
元政府高官とともに-」
のセミナーで講師をされた
江崎先生(キリン社受理の伏線となった
R2.3.30の「健康医療戦略」を立案された)
の見方もご紹介します。