Q8.機能性表示とガン代替医療

こんにちは、林田学(Mike Hayashida)です。

【機能性表示制度のルール関するQ&A】


よくある質問についてQ&A方式で回答します。

Q8.機能性表示とガン代替医療

Q:機能性表示はガン代替医療などにも影響を与えるのでしょうか?

A:国立がんセンターに来院する9のガン患者の方は
    何らかの健康食品を摂取していると言われていますが、
    一方では、体験談をねつ造するなどしてガン患者を食い物にする悪徳業者もおり、
    ガンの代替療法をどう規制していくのかはとても難しい問題です。

    国も検討はしているものの、なかなか方向性が示せない状況が続いています。

    そんな中で、機能性表示制度は一つの重要な転機になると私は考えています。

    もともとはトクホにそういう役割が期待されていたのですが、
    トクホは言わばゼロサムで、結果的には「免疫力は一切認めない」という状況に陥っています。

    しかし、機能性表示では、「免疫力維持・向上」がうたえます。


    エビデンスは、ダブルブラインドプラセボ比較試験で査読雑誌に掲載された論文、RCTです。

    科学的見地からすると「そんなのじゃ不十分」ということになるかもしれませんが、
    そういうスタンスでいる限り、ゼロサム、
    つまり中間的解決が何もないという状況が続くことになります。

    たとえば、ガン系健食として知られるフコイダンを例にとると、
    機能性表示制度が始まると、免疫力に関して
RCT付きのフコイダンとRCTのない体験談や
    タイアップ本だけのフコイダンが市場に存在することになります。

    この差が認識できることは消費者にはとても重要です。

    消費者がRCTの有無でフコイダンを選ぶことができるようになれば
   「体験談をねつ造するなどしてガン患者を食い物にする悪徳業者」は
    市場から消え去ることでしょう。

    ガン系健食にとっても機能性表示制度は重要な転機です。

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~Q&A 目次~ ※見たい項目をクリックして下さい

Q1.商品のリニューアルとエビデンス

Q2.RCTをSRにコピーされないためには?

Q14.第一目標で有意差なし、第二目標で有意差あり、どうしたらいいか?

15.法的割り切りと科学的真実を追求する査読の矛盾

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