機能性表示論文。病者でも大丈夫!?

こんにちは。 林田学(MikeHayashida)です。

先週のメルマガは課徴金オンパレードでしたが 
その間にも機能性表示食品が続々と受理されています。 



今日はその機能性表示のお話です。 



中でも注目されるのがアサヒ凹茶です。 



エビデンスはRCTですが 
論文は2005年。トクホのリベンジのようです。 



訴求ポイント(アウトカム)はBMI・内臓脂肪 
被験者の中には、肥満学会が肥満者=病者と定義づける 
BMI値が25以上かつ 
内臓脂肪100平方センチの人も含まれています。 




さて、病者論文ではエビデンスとして使えません。 
で、どうしたかと言うと 
健常者であるBMIが23超、25未満のみを拾って 
分析し直したのです。 


つまり、層別解析を論文外で実施したのです。 
すると、内臓脂肪に関し、試験品の群内で 
有意差が出たのです(ビフォーアフターで有意差あり)。 


プラセボとの群間比較ではNGでしたが・・・ 



なんだか、あまあまの受理でした。 



しかし、これがOKなら 
病者だから使えないかと諦めている論文が 
RCTやSRのエビエンスとして 
使えるかもしれません。 



また、群間有意差なしだが 
群内有意差ありで受理したのは3件目です。 



こちらも重要先例と言えそうです。