機能性表示制度|フリーライドの戦い

こんにちは、
      林田学(Mike Hayashida)です。

機能性表示制度 
~フリーライドの戦い

について解説します。 

普段はとても元気な私ですが
今週うかつにも風邪をひいてしまいました。
おかげで
平均4時間睡眠のショートスリーパーの
私が昨日はその倍近く寝てしまう次第。
さっそくクライアントさんから頂いた 
免疫力向上サプリを飲んで今日は元気回復です!
さて、
昨日は、風邪によるガラガラ声の中
機能性表示セミナーを開催しました。
私どものセミナーは
最先端のノウハウがちりばめられたセミナーです。

,
機能性表示は、

まず,いかに機能性表示の審査をクリアーするか
そこにノウハウがあります。
RCT
であれば、評価項目を極力多くして
かつ、PPSの設定の仕方や
いろいろな解析方法を駆使することがポイントです。
SR
であれば、最後のまとめとなる
「定性的レビュー」と「外挿性」を
いかにうまく作文するかがポイントです。
前からお話ししていますように
 
調査自体にお金をかけてもあまり意味がありません。
 
調査の後のまとめの作文こそが勝負どころです。
これだけでも
熟達したノウハウと言えるでしょうが
さらに進んで
最近は、フリーライドの問題もコンサルしています。
前にも書きましたが
 
フリーライドのディフェンスとして
著作権はあまり頼りにはなりません。

著作権は、表現内容を保護する権利ではなく
表現の仕方を保護する権利なので
表現の仕方を変えてしまえば簡単に突破できます。
特にSRのフリーライドは容易です。
ひとさまのSRがあれば、それを見ながら
文献の検索もせず
文献の取り寄せもせず
文献を読むこともなく


自分用のSRをたった2時間で
作り上げることができます。

SRのフリーライドにおいて
最大のハードルは、著作権ではなく同等性です。
他社の試験で使われている成分と
自社の製品の成分は同じようなものだということが
言えなければなりません。

昨日のセミナーでお出しした
実例に基づく同等性のケーススタディ
ここでお示ししましょう。
ケースは、ビルベリー
 
同等性の考察にはこう書かれています。
「これらの文献の被験食品は、カプセルまたは粉末の
 形態であり、商品「ビルベリー」に含まれるビルベ
 リー抽出物の摂取形態であるソフトカプセルと同等
 といえる。また、文献中に使用されているビルベリ
 ー抽出物と商品「ビルベリー」に用いているビルベ
 リー抽出物は、産地(北欧産)、基原(Vaccinium
  myrtillus L.)、使用部位(果実)、およびその抽
 出物中に含まれるアントシアニンの組成も同等のも
 のを使用している。
 以上のことより、本研究レビューにおいて認められ
 たビルベリー由来アントシアニンの「目のピント調
 節機能サポート作用が目の焦点を合わせやすくし、

 目の調子を整える」という機能は、本商品「ビルベ
 リー」の形態でも同様に発揮されるものと考えられ
 る。」

さあ、どうでしょうか?

この同等性の考察をどう思われますか?
 
ここで的確な見立てができる人は
 
他社のものをまねてSRを作っても
最後の同等性というハードルをどう越えるか
そのノウハウも見えてきます。
逆に、お金かけてRCTをやったのだから
それをSRで
フリーライドされたくないという立場の人も
どうディフェンスすればよいかが見えてきます。

「同等性」はそれくらい価値のある
キーワードなのです。
ご興味ある方は、上記の同等性の考察をどう思うか
メールにて表題に「同等性の考察」と入れて

info@yakujihou.com

宛にレポートをお送り下さい。

ご回答いたします。