こんにちは。YDCのミッシーです。
もう少しで3月も終わりです。機能性表示とし
ては、3月中に申請した場合は届出番号が「I」
番台となり、それ以降は「J」番台になると思
います。I番台が幾つになるのかわかるのはも
う少し先になりそうですが、受理件数のペース
としては昨年よりも100件程度増加していよう
で、最終的な数値が気になるところです。
さて、それでは今回の機能性表示最新情報をご
紹介します。
I1181 ひざ楽さんぽ
「本品にはクルクミン、タマリンド由来プロア
ントシアニジンが含まれます。クルクミン、タ
マリンド由来プロアントシアニジンには、膝関
節の違和感を軽減し、可動域を広げて、膝の曲
げ伸ばしをサポートする機能と、年齢とともに
衰えがちな歩く力(一定時間で長い距離を歩く
力や歩く速さ、階段の昇り降り)を助ける機能
があることが報告されています。」
今回、届出表示には「歩く速さ」という表現
が使われています。クルクミン、タマリンド由
来プロアントシアニジンの事例は他に2例あり
ますが、そちらでは「歩く速さ」は使われてい
ませんでした。
G501 Tamaflex(タマフレックス)
「本品はクルクミン、タマリンド由来プロアン
トシアニジンを含みます。クルクミン、タマリ
ンド由来プロアントシアニジンには、膝関節の
違和感を軽減し、可動域を広げて、膝の曲げ伸
ばしをサポートする機能と、自立した日常生活
を送る上で必要な歩く力(階段の昇り降りや一
定時間で長い距離を歩く力)を助ける機能があ
ることが報告されています。」
実はどちらの事例でもSRで採用しているのは
Rao2019で同一で、G501では歩行速度に関する
指標を取り上げていないだけです。なぜ取り上
げていないのかはわかりませんが、もしかすると
歩行速度は届出表示として認められない可能性
があると考えたのでしょうか。
ただ、歩行速度に類する表現はこれが初めて
というわけではありません。例えばサントリの
-ロコモアシリーズでは、「歩行機能の一部で
ある日常生活における歩く速さを維持する」と
いった表現が以前から使われています。
また、次のような事例もあります。
F930 カルピス健康通販 ロコトモ
「本品には乳酸菌CP2998株(L. curvatus
CP2998)が含まれます。乳酸菌CP2998株は、健
常な高齢者の加齢によって衰える太ももの筋肉
の活動量を上げることにより、歩くピッチおよ
び歩行速度の向上に役立つ機能が報告されてい
ます。」
この事例では、歩行速度に加えて、「歩くピッ
チ」という表現も使われています。このピッチ
については、一分間当たりの歩数という意味で
使われています。
歩行関連の表現については、「歩く力の維持」
などのように、決まりきった形にまとめている
事例が多いと思います。以前に、「歩行能力の
改善」が医薬品的な表現だとして撤回問題に
なったことがあるので、致し方ない部分があり
ます。しかし、上に挙げた例などを見る限りで
は、歩行能力の範囲の中で、もう少し多様な表
現ができる余地があるのではないか、という感
じがしますね。