機能性表示最新情報 120 号 / 糖類、食塩の適切な量は? 1904 号

こんにちは。
YDCのミッシーです。

最近、食品に含まれる糖類や食塩の量が
気になります。
…もちろん、私の食生活のことではなく、
機能性表示食品の話です。
届出書類の様式7には、栄養素の過剰な摂取に
つながらないとする理由を説明する項目が
あります。
いわゆるサプリメント形状の食品で届出を
行う場合は、栄養素の量は少なく、
あまり問題になることはありません。
一方、その他の食品の場合には、糖類、
あるいはナトリウム(食塩相当量)が問題と
なるパターンが多いようです。
具体的には次のような指摘です。
「当該製品を通常の食事に付加的に摂取する
 ことにより、栄養素の過剰摂取に
 つながらない理由を説明してください。」
実際に、どの程度の量だと問題視されるのか。
消費者庁に明確な基準があるのかは
わかりませんが、感覚的には糖類15g、
食塩相当量2g前後の場合、何らかの対策が
必要になってくると思います。
これらの量は、一日に必要とされる栄養素の
量の30%程度に当たるためです。
では、実際にはどうやってこの問題を
切り抜けるのか、最新の事例から
見て行きましょう。
E253 LIBERA(リベラ)<カカオ50>
「本品には難消化性デキストリン(食物繊維
 として)が含まれます。
 難消化性デキストリンは、同時に摂取した
 糖や脂肪の吸収を抑えるので、食後の
 血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える
 機能があることが報告されています。」
江崎グリコさんのチョコレート、LIBERAは、
機能性表示の初期からあるシリーズ商品です。
チョコレートということで、もちろん気に
なるのは糖類の量。
E253は糖類15.0gということなので、
過剰摂取の問題に触れる可能性があります。
そこでE253はこう説明しています。
『摂取の方法としては「普段ご利用の
 チョコレートと置き換えてお召し上がり
 ください。
 チョコレートの過剰摂取をさけるため、
 摂取目安量を超えての摂取はお控え
 ください。」と記載している。
 届出食品は、普段ご利用いただいている
 チョコレートと置き換えて利用することを
 想定しており、付加的に摂取することを
 推奨していない。』
普段の食品と置き換えることで付加的な摂取を
防ぐ、というところがポイントと思います。
単に一日摂取目安量を守るよう注意するだけ
ではなく、もう一歩踏み込んで注意喚起を
しているので、栄養素の過剰摂取には至らない、
というロジックで説明することが必要ということ
ですね。
ではまたメールしますね。