機能性表示最新情報 298号 / H番代は1429件

こんにちは。YDCのミッシーです。

先日、届出番号H番台もついに終わり、新た
にI番代が始まっています。H番代はH1429に
までなっています。これは昨年G番代の1445
に次ぐ多さです。年度ごとの受理件数は以下
のようになっています。

「年度毎の受理件数と前年比」
年度 件数  前年比
2015 307
2016 620  202%
2017 452  73%
2018 690  153%
2019 881  128%
2020 1067  121%
2021 1445  135%
2022 1429  99%

ここ数年は、前年度の受理件数を大きく上回
ることが続いていましたが、ここにきて久方
ぶりの前年比割れということになっています。
過去に前年比割れしたのは2017年のみ。この
年は、前年比73%と大きく減少していますが、
内臓脂肪面積問題など、制度の方向性が迷走
している感のあった時期です。それと比べる
と、前年比割れといっても99%なのでほぼ横
ばいといった状態。今年度は特に問題があっ
たというわけでもなく、年間の受理件数とし
てはそろそろ頭打ち、といったところでしょ
うか。

実は昨年の11月頃の段階では、H番代の受理
件数はもっと大きく減るのではないか、と考
えていました。というのも昨年11月末時点で
の受理件数は606件で、同時期のG番代739件
よりもだいぶ少なかったからです。ところが
今年度は11月、12月、3月の受理件数がとて
も多く、いずれも160件以上となっています。
それまでは最大でも月137件(2022年2月)で
した。

毎回、年末から年度末にかけては受理件数が
増加する傾向にあります。新年度からの商品
展開などが理由でしょうが、他にも3月末
のガイドライン改正を警戒する動きもあると
思います。特に今回は、PRISMA2020を織り込
んだガイドラインが出るのではないか、とい
う噂が以前から飛び交っていたため、特に警
戒してガイドラインが変わる前に届出しよう
という向きもあったのではないでしょうか。
それが11月、12月、3月の受理件数増大につ
ながっているのではないかと推察します。

現在のI番代の受理件数がどうなっていくの
かはまだわかりません。消費者庁でも受理を
円滑に行うような取り組みをおこなっている
でしょうが、環境が劇的に変わらないければ、
1400件前後から大きくは増えないかもしれま
せん。また、結局今回はスルーされた
PRISMA2020の動向も気になります。その状況
によっては、2017年のようにまた大きく受理
件数が減ることがあるかもしれません。いず
れにしても今後の動きに要注目です。

それでは、またメールしますね。