機能性表示最新情報 63 号 / 規格設定の不思議

こんにちわ。

YDCのミッシーです。

機能性表示最新情報 、今回は受理事例からの
ご紹介です。

C447 宮崎育ちのほうれんそう

「本品にはルテインが含まれています。ルテインは、
  光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)
  色素を増加させることが報告されています。」

届出者は株式会社ジェイエイフーズみやざきさん。

本品は所謂、冷凍ほうれんそうです。

冷凍してあるために加工食品の扱いですが、
中身は特別に料理などされていない「ほうれんそう」
そのままと考えてよさそうです。

野菜や果物で機能性表示を取得する場合は、
規格の管理が問題となります。

YDCでも「もやし」の届出をサポートしましたが、

個体による機能性関与成分含有量の振れ幅や、
一日摂取目安量がきちんと食べきれる量か、などを
クリアする必要がありました。

C477では、パッケージとしては200g、250g、300gと
3つありますが、本品の一日摂取目安量は170gという
中途半端な量になっています。

この規格だと、どのパッケージでも食べ残しが
出る計算になって、不思議な感じです。

SRの採用文献では10~20mgで、結論としては
有効量10mg以上としています。

このSRならパッケージの内容量にあわせた、
食べ残しのでない規格設定とすることも可能そうなのに、
なぜそうなっていないのかはわかりません。

定量結果にバラツキがあってこういう規格設定しか
できなかった、という可能性は考えられます。

生鮮食品などではよくある問題です。

ところで、こういう規格設定だと消費者には摂取量が
分かりづらいように思えますが、

消費者庁もその点は問わないようですね。

それとも、農産物という事で、規格設定については
甘めのジャッジなんでしょうか。

そういえば、3月末のガイドライン改正では生鮮食品には
新しい形の届出表示(「本品を○個食べると機能性が
報告されている一日当たりの機能性関与成分の量の△%を
摂取できます。」)が追加されました。

消費者庁でも生鮮食品の届出に関してはハードルを
下げている感じがしますので、

そういう事もあるかもしれませんね。

ではまたメールしますね。
PS
YDCホームページ内の機能性表示サイトを
リニューアルしました。

受理事例の分析を大きく追加し、拒否事例の情報も
追加しました。

是非ご覧ください。 >>> https://www.yakujihou.com/kinousei/