機能性表示最新情報 294号 / バナバ葉由来コロソリン酸の新訴求

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介
します。

◆H1225 バナバタブレットL

「本品にはバナバ葉由来コロソリン酸が含ま
れます。バナバ葉由来コロソリン酸は、軽い
負荷のかかる日常的な運動と併用することで、
中高年の方の加齢に伴い低下する歩行能力の
向上に役立つ機能、一時的な腰や肩の負担を
軽減する機能が報告されています。」

バナバ葉由来コロソリン酸はこれまでにも何
度か空腹時血糖値などの訴求で受理されてき
た成分ですが、H1225では方向性の異なる、
歩行能力と、肩や腰の負担軽減訴求となって
います。

H1225は1報(藤木ら2022)のみ採用のSRと
なっています。 「歩行能力の向上に役立つ
機能」、「一時的な腰や肩の負担を軽減する
機能」という書き方をされているため、複数
のエビデンスがあるように思えますが、実は、
1種類のSRからこの二つを導き出しています。

どうやっているのか、バナバ葉由来コロソリ
ン酸の作用メカニズムという点から考えてい
くと、このSR のストーリーは分かりやすい
と思います。

つまりこういうことです。バナバ葉由来コロ
ソリン酸には筋タンパク質合成作用があって、
運動と併用することで筋肉量を増やす作用が
期待されています。

そこで、リサーチクエスチョンとしては、筋
肉量が増えることで、「身体機能に関する客
観的指標、または主観的指標」にどう影響す
るか、という目的が設定されます。ここでは、
具体的にどんな身体機能や指標であるかは示
していません。

そうやって拾い上げた文献から、身体機能に
関する客観的指標として採用したのが歩行機
能、主観的指標として採用したのが腰や肩の
負担(VAS)、になります。リサーチクエス
チョンの段階では歩行機能や腰や肩の負担に
は絞り込まず、広く指標を採用できるような
設定にしたことがミソでしょう。

こうやって、一つのSRで二つの機能を導いた
というわけですね。

それでは、またメールしますね。