機能性表示最新情報 280号 / エネルギー消費と基礎代謝

こんにちは。YDCのミッシーです。

新年あけましておめでとうございます。
今年も機能性表示最新情報をよろしくお願い
いたします。

さて、昨年末にはアサヒさんがL-92乳酸菌で
免疫が受理されるというニュースが飛び込ん
できました。キリンさんのプラズマ乳酸菌に
つづく二つ目の成分が出てきたことで、免疫
を狙っている方にとっては、可能性の広がる
朗報だったと思います。

アサヒさんの事例については、林田先生が有
料レポートを作成されていますので、ご興味
のある方はこちらからお申し込みください
(>販売サイト)。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介
します。

◆H736 カプシEX(イーエックス)a

「本品にはジヒドロカプシエイトが含まれる
ので、BMIが高めの方の日常のエネルギー代
謝の一部である安静時のエネルギー消費の向
上をサポートする機能があります。」

このH736には前身となる事例があります。そ
れが下記です。

■C159 カプシEX(イーエックス)

「本品にはカプシノイドが含まれるので、基
礎代謝の向上をサポートする機能があります。
加齢や活動量等の減少により基礎代謝の低下
が気になる方にお勧めです。」

両者を比べるといくつかの変更点が見つかり
ます。

まず、H736は機能性関与成分をジヒドロカプ
シエイトとしているのに対し、C159ではカプ
シノイドとしています。C159のカプシノイド
は、カプシエイト、ジヒドロカプシエイト、
ノルジヒドロカプシエイトの3つをまとめた
ものとしており、理由は定かではありません
が、H736ではこれをジヒドロカプシエイトに
絞ったようです。

ちなみに、ジヒドロカプシエイトとカプシノ
イド(あるいはカプシエイトやノルジヒドロ
カプシエイトについても)、これらの成分は
いずれも同じ作用を持っているとされていま
す。

次に、届出表示の文言自体も大きく変更され
ていますが、特に気になるのは、「基礎代謝
の向上」という表現がなくなってしまったこ
とです。C159はこの表現が使われている唯一
の事例でした。

C159とH736はエビデンスが異なりますが、実
はどちらのエビデンスにおいてもエネルギー
消費量をアウトカムとして見ています。この
ため「基礎代謝の向上をサポートする」とい
うのは、「エネルギー消費の向上」であるこ
とがわかります。

そうすると、H736ではなぜ基礎代謝としてい
ないのか、という疑問がありますが、C159は
かなり前の事例なので、それから数年のうち
に「基礎代謝」という言葉が使えなくなって
しまったのかもしれません。これだと、他に
基礎代謝を使用した事例が出ない理由にもな
りそうです。

それでは、またメールしますね。