機能性表示最新情報 279号 / 食べた脂肪の消費量とは?

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介
します。

◆H701 ヘルシア オイルa

「本品は、α-リノレン酸ジアシルグリセ
ロール(α-リノレン酸として)を含みます。
α-リノレン酸ジアシルグリセロールには、
食べた脂肪を消費しやすくする機能、食後の
血中中性脂肪の上昇を穏やかにする機能、
BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能があ
ることが報告されています。」

今回注目したい表現は「食べた脂肪を消費し
やすくする機能」です。よく似た表現として
「脂肪を消費しやすくする機能」というのは、
これまでにもありました。例えば次のような
事例です。

■H579 脂肪減少源BLACK(ブラック)

「本品にはブラックジンジャー由来ポリメト
キシフラボンが含まれます。ブラックジン
ジャー由来ポリメトキシフラボンは、日常活
動時のエネルギー代謝において脂肪を消費し
やすくする機能があることが報告されていま
す。また、BMIが高めの方の腹部の脂肪(内
臓脂肪と皮下脂肪)を減らす機能があること
が報告されています。」

二つの事例を見比べると、今回のH701は
「『食べた』脂肪」としていることがわかり
ます。これはどういうことか、詳しく見てい
きましょう。

まず従来のH579ですが、効果指標としている
のは呼吸商です。これは呼吸に含まれる二酸
化炭素と酸素の割合から、消費された脂肪量
を評価する方法です。H579のSRから引用する
と、「呼吸商を有意に低下させる(つまり、
脂肪の消費割合を増加させ、脂肪を消費しや
すくする)」というわけです。ここで言う消
費される脂肪は、その時、被験者の体に蓄積
されている脂肪です。

一方、H701ですが、こちらも評価の方法とし
て呼気を用いて言いますが、測定しているの
は、二酸化炭素や酸素ではありません。H701
では、測定の前に「食事と一緒に安定同位
体13Cで標識した脂肪(13Cで標識したト
リオレイン)を同時に摂取し、体内で消費さ
れた後に排出される13CO2を回収・測定する
ことで評価」しています。

つまりH701では体に蓄積された脂肪ではなく、
負荷食としてマークを付けた脂肪を摂取し、
その排出を見ています。このため、「『食べ
た』脂肪」という表現が可能になっているわ
けですね。

さて、今回が年内では最後の機能性表示最新
情報となります。皆様、よいお年をお迎えく
ださい。

それでは、またメールしますね。