機能性表示最新情報 276号 / 2022年の届出受理件数(11月末時点)

こんにちは。YDCのミッシーです。

年の瀬も迫ってきており、2022年も残すとこ
ろ後一ヶ月ほどとなりました。このメルマガ
を書いている11月末時点での2022年の届出受
理件数は606件となっています。ここ数年、
機能性表示の受理件数は右肩上がりでしたが、
2022年度はどういう傾向になっているでしょ
うか。

機能性表示が開始された2015年度から2021年
度までの年度ごとの受理件数を見ていくと、
平均して前年比135%の高い増加率であった
ことがわかります。前年比100%を割れたの
は2017年度のみでした。

2017年度と言えば、ダイエット系の訴求にお
いて内臓脂肪面積100平方センチメートルの
基準が一時的に取り入れられたり、エキス問
題などが起こったりと、受難の時期だったこ
とが思い起こされます。

「年度毎の受理件数と前年比」

年度  件数  前年比
2015  307
2016  620   202%
2017  452   73%
2018  690   153%
2019  881   128%
2020  1067  121%
2021  1445  135%
2022   ?   ?

この前年比の平均増加率から行くと、昨年の
受理件数は1445件でしたから、今年の受理件
数予測は1954件程度ということになります。
一方、現時点での受理件数606件は、昨年同
時期の受理件数739件よりも少なく、前年比
82%に留まります。これを受理件数に当ては
めると、1184件程度となり、一昨年の2020年
度よりも少し多い程度の数となります。

過去の傾向から振り返ってみると、全体的に
受理件数は下半期の方が多く、特に年末から
3月にかけては大きく増加する傾向にあるの
で、今年も1000件は越えてくるものと予想し
ますが、それでも昨年度には及ばず、2017年
度以来の前年比100%割れになりそうな感じ
がします。

要因として考えられるのは、そもそも昨年度
の受理件数が多かったことがあるかもしれま
せん。昨年度はコロナや巣ごもりからの健康
志向が後押しをした感はあります。

また、2022年3月末にあった認知機能を訴求
する商品への大規模な行政指導の影響も考え
られます。単純に指導の対象となった商品の
数で言えば、あの葛の花事件をはるかに上回
る広範囲なものでした。広告のみならず、一
時はパッケージへの表示の仕方などにも言及
される場面があり、情報が錯綜していました。
そうしたことで新規の申請は様子見、という
こともあったのではないでしょうか。

ともあれ、今年度の残す数ヶ月で受理件数が
大きく伸びる可能性もあります。最終的な答
え合わせは、来年度に改めて行いたいと思い
ます。

それでは、またメールしますね。