機能性表示最新情報 263号 / もしかして光老化?

こんにちは。YDCのミッシーです。

一時期に比べると夏の暑さもだいぶ落ち着いて
きましたが、それでも汗ばむ陽気が完全に収ま
るには、まだまだかかりそうです。特にじりじ
りと照り付ける日差しには辟易する感じですが、
今回はそんな日差しにまつわる事例です。

それでは、今回の機能性表示最新情報をご紹介
します。

◆H300 サメナンコツ

「本品にはサメ軟骨由来コンドロイチン硫酸と
サメ軟骨由来ヒドロキシプロリンが含まれます。
サメ軟骨由来コンドロイチン硫酸とサメ軟骨由
来ヒドロキシプロリンには、日光にさらされる
機会の多い女性の肌の厚みや弾力を維持し、肌
の健康をサポートする機能があることが報告さ
れています。」

今回注目したい表現は、「日光にさらされる機
会の多い女性の肌の厚みや弾力を維持」です。
「肌の厚み」は初出のワードとなりますが、そ
れだけでなく、この表現は全体として「光老
化」を意識したものになっているのではないで
しょうか。

もちろん、「光老化」と明確に言っているわけ
ではないですし、広告でその言葉を使えるわけ
でもありませんが、それでもかなり攻めた届出
表示であると言えるでしょう。

これまで肌に関する訴求としては、「乾燥(保
湿)」「紫外線」「弾力」があり、今回そこに
「厚み」が加わったことになります。

「日光にさらされる機会の多い女性の肌の厚み
や弾力を維持」が、健康の維持・増進の範囲内
であることの説明としては、別紙様式5-3に記
載された内容をまとめると、次のようなロジッ
クになります。

(1)表皮の下はコラーゲンやエラスチン など
の繊維状タンパク質と高い水分保持能を有する
ヒアルロン酸で構成され、 肌の水分保持、表
皮への水分供給や外界からの物理的な力に対す
る抵抗性(弾力) を担っている。

(2)加齢によって肌の厚みが低下すると、コ
ラーゲンの密度も低下する。

(3)同じ 年齢層による比較から、肌の厚みや
弾力は日光の影響が多いとさらに低下する。

(4)肌の厚みや弾力の低下=コラーゲンやヒ
アルロン酸の減少は、肌全体の水分保持力が低
下し、バリア機能を低下させる。

(5)肌の脆弱性による皮膚障害の発生や発生
しやすい状態は健康な生活の質を低下させる。

H300の機能性としては「弾力」「厚み」ですが、
上記のロジックでは、肌関係の4つの訴求「乾
燥(保湿)」「紫外線(日光)」「弾力」「厚
み」を上手く絡ませたものになっている、と言
えるのではないでしょうか。

それでは、またメールしますね。