機能性表示最新情報 253号 / 加齢に伴い低下しがちな積極的な気分

こんにちは。YDCのミッシーです。

それでは今回の機能性表示最新情報をご紹介し
ます。

◆H94 ユビオフラボノイドB

「本品にはケルセチン配糖体が含まれています。
ケルセチン配糖体には、中高年が加齢に伴い低
下しがちな積極的な気分、生き生きとした気分、
やる気を維持する機能があることが報告されて
います。」

届出者はアルプス薬品工業さん。注目したいの
は、「積極的な気分、生き生きとした気分、や
る気を維持する」という表現です。

これまで気分などに関する届出表示としては
GABAがあり、これには以下のような2つのタイ
プがあります。

D520
「本品にはGABAが含まれます。GABAには、一時
的に落ち込んだ気分を前向きにする(積極的な
気分にする、生き生きとした気分にする、やる
気にするなどの)機能があることが報告されて
います。」

F574
「本品にはGABAが含まれています。GABAには加
齢によって低下する認知機能の一部である、記
憶力(見たり聞いたりしたことを思い出す力)、
空間認知力(物の位置、形、向きなどを正確に
把握する力)、論理的思考力(筋道を立てて物
事を考え、答えを導き出す力)、持続的注意力
(注意を持続させながら、作業を続ける力)、
ワーキングメモリー(作業に必要な情報を整理
し、短期的に記憶する力)を維持する機能、お
よび中高齢者の活力(元気や活気がわいてくる
気分)、心の健康(楽しくおだやかな気分でい
ること)を維持する機能があることが報告され
ています。」

二つの違いは、D520は「一時的に落ち込んだ気
分」を対象としているのに対し、F574は認知機
能と絡めた「中高齢者の活力」を対象としてい
る、というものです。

ではH94はどうかと言えば、「中高年が加齢に
伴い低下しがちな積極的な気分」とされている
ことから、F574タイプであると言えます。この
ことは、採用論文のアウトカムに認知機能が
入っていることからもわかります。

H94は認知機能の訴求はしていませんが、認知
機能検査の一環として行われた、気分に関する
効果指標(うつ性自己評価尺度、やる気尺度)
を取り上げ、そこから気分に関する訴求を導い
ているわけです。

しかし、そうなるとそもそもの認知機能につい
ては、どうして言及していないのでしょうか?

そういえば、H93では中性脂肪を訴求した「ユ
ビオフラボノイドC」というアルプス薬品工業
さんの商品が受理されているのですが、名前か
らすると「ユビオフラボノイドA」もありそう
な気がします。もしかすると、何かの理由で受
理が遅れている「「ユビオフラボノイドA」が
認知機能の商品だったりするのでしょうか? 

今後に期待ですね。

それでは、またメールしますね。