機能性表示最新情報 252号 / ゲッケイジュ葉エキスで歯ぐき訴求

こんにちは。YDCのミッシーです。

最近、歯科健診が義務化されるかもしれない、
という話題が取りざたされています。私は以前
にひどい虫歯になってから、定期的に歯科検診
を受けているのですが、世論としては賛否両論
あるようですね。

今回の機能性表示最新情報は、そんな歯の健康
にかかわる事例をご紹介します。

◆G1435 健康経営サプリ ゲッケイジュ チュ
アブル

「本品にはゲッケイジュ葉エキスが含まれます。
ゲッケイジュ葉エキスには健常な女性の歯ぐき
を丈夫で健康に保つ機能があることが報告され
ています。」

G1435はエキス・抽出物を機能性関与成分とす
る申請になります。エキス関係については、今
のところ、ゲッケイジュ葉エキス、ジャバラ果
皮粉末エキス、秋ウコンエキス、プロポリスエ
キス、月桃葉抽出物、熟成にんにくエキス、の
6種類の事例があり、まだ数は少ないですが、
少しずつ広がってきているというところでしょ
うか。

G1435は1報採用のSR 。効果指標として「T.
forsythensisの対総菌数比率」、「歯肉指数」、
「歯ぐきの自然出血箇所数」を評価しています。

男女を含めた全被験者を対象とした評価では、
群間有意差があるのは「T. forsythensisの対
総菌数比率」のみで、結果はイマイチです。

そこで女性のみを層別解析したところ、「T.
forsythensisの対総菌数比率」、「歯肉指数」
で群間有意差あり。歯肉指数が歯ぐきの健康を
評価する指標として妥当なものであることを説
明したうえで、「健常な女性の歯ぐきを丈夫で
健康に保つ機能」を導いているというわけです。

ところで一つ疑問に思ったのは、口内の細菌や
歯ぐきに対する作用について、男女差があるの
だろうか、という点です。SR中では特に触れら
れていなかったので調べてみると、歯周病など
は女性の方が多いという報告があり、女性ホル
モンが関わっているそうです。そう考えると、
女性のみの層別解析を行うことも、妥当性があ
ると言えそうです。

さて、口内衛生関係の訴求は、機能性表示の中
でもすでに確立された分野ですが、これまでの
ところ事例数はさほど多くはありません。しか
し、冒頭で話題にしたような歯科健診の義務化
などが実現すると、この分野ニーズが増えたり、
新たな訴求が登場しやすくなるかもしれません。
今後の展開に期待ですね。

それでは、またメールしますね。