弁護士出身の実業家・林田です。
どんどん拡大する紅麹問題。
昨日の薬事の虎で、消費者庁が機能性表示届出
者に送っている報告書(>現物)に触れました。
みんなが疑問に思っているのは、なぜ、顧客で
なく、医療従事者から寄せられた健康被害情報
を聞いているのか?という点です。
察するに、消費者庁として医療機関からの情報
(うちのクリニックでこういう症例があった)
を収集したいのだが、そこをストレートに照会
すると管轄外になるので、間接的な聞き方を
して情報収集しているのではないか?と思いま
す(管轄官庁からの情報が消費者庁として十分に
得られないことも今回の報告書要求の背景にな
っていると思います。このことは本件のパワー
バランスを考える上で非常に重要なKEYです)。
他方、厚労省は小林製薬の記者会見中に先んじ
て原因物質名を公表するなど、アグレッシブな
対応をしておられます。
そこには、機能性表示食品制度に対する嫌悪感
も感じられます。
機能性表示食品制度に関してはここのところ消
費者庁の独自性が目立っていたのでそのことも
影響しているのかもしれません(農水からの異
動もあり、機能性表示食品制度以外でも食品衛
生法の管轄を得たり、トクホの権限を増したり
しています)。
今回の件は1社だけの問題で終わらず、機能性
表示食品制度へのバッシング、そして見直しに
発展しそうな気がしています。