機能性表示水面下情報~216号~ 「何もしなくても脂肪消費」はOK?

弁護士出身の実業家・林田です。 

今日はQ&Aです。

Q.機能性表示で、「何もしない、これを摂取

すれば安静しても脂肪消費する」という訴求は

OKですか?

A.1.日常のエネルギー代謝を向上するに

は、日常のエネルギー代謝を構成する3つの

要素(身体活動、食事熱産生、基礎代謝)にお

いてエネルギー消費が必要。機能性表示では、

従来、「日常生活(安静時や日常活動等)のエ

ネルギーとして脂肪を消費しやすくする」とい

う届出表示が次の2パターンで認められてい

ます。

2.日常生活(安静時・日常活動等)のエネル

ギー消費

(1)関与成分:ピセアタンノール・・・1日

摂取量:10mg

例:F504(>表示見本)ほか

届出表示(脂肪関係の部分):日常生活(安静

時や日常活動時)のエネルギーとして、脂肪を

消費しやすくする機能が報告されています。

(2)関与成分:パッションフルーツ種子由来

ピセアタンノール・・・1日摂取量:10mg

例:G281(>表示見本)ほか

届出表示(脂肪関係の部分):日常生活(安静

時や日常活動時)のエネルギーとして、脂肪を

消費しやすくする機能が報告されています。

(3)関与成分:アルロース・・・1日摂取

量:5mg

例:G679(>表示見本)ほか

届出表示(脂肪関係の部分):日常生活(安静

時や日常活動時)のエネルギー代謝において、

脂肪を消費しやすくする機能があることが報告

されています。

3.2の評価指標としては、代謝の際に産出さ

れた二酸化炭素量(呼気代謝)が用いられてい

ます。

4.安静時のエネルギー消費

他方、安静だけにフォーカスしているのが味の

素さんのカプシノイドです。

関与成分:ジヒドロカプシエイト・・・1日摂

取量:9.0mg

例:H736(>表示見本)、I729(>表示見本

届出表示(脂肪関係の部分): BMIが高めの

方の日常のエネルギー代謝の一部である安静時

のエネルギー消費の向上をサポートする機能が

あります。

5.こちらは「褐色脂肪細胞の活性化を介した

安静時のエネルギー消費向上」というロジック

です。